海上保安庁の巡視船が、尖閣諸島周辺の領海内で違法操業した外国漁船に実施した立ち入り検査の件数が今年1月から9月末までに21件に達し、昨年1年間の3・5倍に上ることが22日、政府が閣議決定した答弁書で分かった。ほとんどが中国船や台湾船とみられる。立ち入り検査は20年2件、21年6件だった。 違法操業に対し、海保が警告して領海外に退去させた件数は1月から9月末までで443件。19年は233件、20年は201件、21年は158件。今年はすでに前年の約2・8倍になっている。自民党の秋葉賢也衆院議員の質問主意書に答えた。