タグ

2009年3月24日のブックマーク (6件)

  • 吉川徹『学歴分断社会』(2) - charisの美学日誌

    [読書] 吉川徹『学歴分断社会』 (ちくま新書、09年3月刊) [続き] (写真は著者近影、著者のブログは http://kikkawa.blog.eonet.jp/default/ ) [承前] 著者は、三浦展氏の『下流社会』(2005)の論点を踏まえながら、「下流」問題を「学歴分断線」の視点から再解釈する(書第6章)。その際の論拠となるデータは、社会学者による大規模な共同研究「2005年SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)」その他である。まず重要な一点であるが、「自分を下流だと思う人」が増えているわけではない。「自分をどの階層だと思うか? 上、中の上、中の下、下の上、下の下、のどれ?」という問いに対する答えは、30年間まったく変わっていない。p159のグラフは驚くべきものだが、1975年以降の30年にわたる調査で、2006年に「下の下」と「下の上」がほんの僅かだけ増えているが、実

    吉川徹『学歴分断社会』(2) - charisの美学日誌
  • 0323曇り - nagonaguの日記

    cinema | 12:52 | 全体とは色々な部分の相互関係の全局面のことであって、そして「相互関係の全局面」をひとつのものや制度や人物や集団や等々で置き換えることはできない。部分には部分の不可侵の存在根拠があり、相互性は何処までも相互性として、関係は何処までも、いくつかのものの間の関係として、単一化できないまま存在する。だからそれらの「全局面」は永久に探求過程そのものとして残り続ける。だから大事なのだ。「部分は部分だ」という、この簡単な常識を忘れるところに全体主義時代の骨がらみの病気が伏在しているであろう。藤田省三『全体主義の時代経験』*1「生涯一ヘタレ」を自認しヘタレを信条とする私であるが、人様の行為に、ときどき「なんだかなぁ」と口にしてしまいたくなるときがある。とあるところで、唐突(としか私には見えなかったが)に「内ゲバ」や「全体主義」という言葉をみてウンザリしてしまった。ほんとう

    namawakari
    namawakari 2009/03/24
    “人々が信じるところの正論が正論であることの保証はどこにもなく、それに原理主義なる言葉を接続し他者(の言説)へのレッテルとすることは非常に挑発的で侮蔑的なレッテル”
  • グリーンスパン「テイラールールなんか欠陥モデルだ」 - himaginary’s diary

    昨日のエントリでテイラーに対するグリーンスパンの反論を紹介したが、良く考えてみると、テイラールールに対して結構凄いことを言っているので、改めてその段落を全文引用してみる。 Moreover, while I believe the "Taylor Rule" is a useful first approximation to the path of monetary policy, its parameters and predictions derive from model structures that have been consistently unable to anticipate the onset of recessions or financial crises. Counterfactuals from such flawed structures cannot f

    グリーンスパン「テイラールールなんか欠陥モデルだ」 - himaginary’s diary
  • 全国学力調査という魔法の杖 - 今日行く審議会

    全国学力テストに初参加へ=2年連続見送りの犬山市教委−愛知 犬山市教育委員会が全国学力調査に参加することを決めた。そこで,いくつか。 時事通信のこの記事に寄せられているコメントなどを読みながら感じたのは,全国学力調査が魔法の杖のように見えているのではないかということ。その魔法の杖は,その妥当性を考えずに,それを使うことで様々なことができてしまうように見せてしまう。 犬山市が行ってきた「教育」がそれで評価できると言うけれど,その根拠はどこにあるのだろうか。全国学力調査で教師の力量が評価できるという俗説と同じ。 全国学力調査では,提灯と釣り鐘に例えたように,比べられないものでもランキング化してしまえば何か評価した結果を眺めているような気になる。そこからしか話が始まらないから,ランキングの順位,平均より上か下かという話が中心になる。 ランキング化してしまえば,競争をしているような気にもなる。百メ

    全国学力調査という魔法の杖 - 今日行く審議会
    namawakari
    namawakari 2009/03/24
    “ランキング化してしまえば,競争をしているような気にもなる”
  • 陰謀論と懐疑の見分け方 - 地下生活者の手遊び

    前回エントリに反論をいただきました 前回エントリに真摯な反論をいただきましたにゃ。さんきゅーね。 私の判断基準はニセ科学批判やニセ歴史学(歴史修正主義)批判のときに書いたとおりで、それについて曲げるつもりはありません。また、右翼だとか左翼だとか、権力だとか反権力だとかによって色眼鏡をかけて評価を下すこともしたくありません。あくまでそのことが合っているかどうか、批判できるところで批判し、評価できるところで評価しているか、批判できないところでいちゃもんを付けていないか。これを重視しています。 そのため、合理的な根拠に欠ける、または妥当な推論を経ていないものは陰謀論として批判します。この姿勢だけは変えるつもりはありません。なので、地下に眠るM氏の『説明責任を果たさない権力に対し、説明責任を果たしていないという一点をもって「陰謀」よばわりすることは特に問題がないだろう。』については、「一点を持って

    陰謀論と懐疑の見分け方 - 地下生活者の手遊び
  • 雑感 - おおやにき

    さあこれで年度末まで少し原稿を書く余裕ができたぞと思ったら次々とアポイントメントを入れられている件(挨拶)。忙しさに取り紛れて書き忘れていたのですが、名古屋大学法科大学院(大学院法学研究科実務法曹養成専攻)で私が開講している「情報と法」が、2009年度は南山大学法科大学院との共同開講科目になります。まあ私にとっては別に学生さんによその人も一定数混ざるかもしれないというだけのことで、授業も従来通り名大で一度やるだけなのでいいのですが(でも授業時間は(より遅い)南山に合わせるので45分遅れ)、これに伴い南山・名大の双方で履修に事前手続が必要になるようです(講義開始日にいきなり教室に来ても履修が認められません)。つまりその、LSの授業なので人数が一定数を超過するとまずいということらしい。履修希望のある人がここを見ていたらご注意ください。さて。 民主党・小沢代表の秘書が逮捕された件。まあ体の進展