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2022年2月25日のブックマーク (5件)

  • 現代政治←→歴史 - sunaharayのブログ

    インターネットが広く普及して(という枕詞を書くといかにもおっさんですが)研究手法は大きく変わりましたが,最近だとオンラインでのインタビューやネットに公表されていた資料の収集整理なども系統的に考えていかないといけないように思います。そういう意味では,現代政治の研究が歴史研究に近づいているようなところもあるような。 著者のみなさまからいただいた『検証 安倍政権』は,歴史を分析するような手法を意識しながら直近の現代政治について検証したものと言えるように思います。50人以上に上る政権関係者のインタビュー*1を利用しながら,直近の政権である安倍政権について分析が行われています。媒体は新書ですが,各章はそれぞれ普通の研究の研究論文として書かれているような重厚な内容だと思います。各章非常に興味深いのですが,個人的には特に中北先生が書いた官邸チームの話と,寺田先生の5章を中心に全編でちょいちょい出てくる農

    現代政治←→歴史 - sunaharayのブログ
  • ブランコ・ミラノヴィッチ 「三つの裏切り ~プーチン大統領のテレビ演説を読み解く~」(2022年2月22日)

    ●Branko Milanovic, “Putin’s Century of Betrayal speech”(globalinequality, February 22, 2022ロシアが「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した2022年2月21日に、ウラジミール・プーチン大統領はテレビ演説〔英訳版はこちら〕を行ったが、それにしても近年稀に見る異例の政治演説の一つだった。6,000語を超える語数のスピーチが、原稿もなしで55分以上にわたって淀(よど)みなく続けられた。どうやらプロンプターも用意されていなかったようだ。 演説では、プーチンなりの歴史哲学が――ふとしたかたちでというわけではなく、意図的に――露(あらわ)になっている。ロシアの過去100年の足跡についての――筋違いとは言えないまでも――狭隘(きょうあい)な歴史観が露になっているのだ。多くの原因と多くの

    ブランコ・ミラノヴィッチ 「三つの裏切り ~プーチン大統領のテレビ演説を読み解く~」(2022年2月22日)
  • マーク・コヤマ「反ユダヤ主義の制度的基盤」(2019年3月21日)

    欧米では、再び反ユダヤ主義が政治の主流になりつつある。反ユダヤ主義は、根的に誤解されている。それは、人種差別の単なる一形態ではない。 The Institutional Foundations of Antisemitism by Mark Koyama Mar 21, 2019· 欧米では、再び反ユダヤ主義が政治の主流になりつつある。反ユダヤ主義は、根的に誤解されている。それは、人種差別の単なる一形態ではない。ジェレミー・コービンは、反ユダヤ主義主義者だと寄せられた批判に対して、「私は、あらゆる形態の人種差別を告発することに全生涯を捧げてきました」と反論している。しかしながらむろん、コービンは少なくとも反ユダヤ主義を幇助している(彼自身が、反ユダヤ主義的な偏見を持っている証拠もある――こちらを参照)。 なぜ、反ユダヤ主義は、他の人種差別と違っているのだろう? そして、反ユダヤ主義を、

    マーク・コヤマ「反ユダヤ主義の制度的基盤」(2019年3月21日)
  • 「個人情報」とは? - Legal X Design

    日も個人情報のお話です。 「これは個人情報ですか?」という質問を時々受けます。 聞かれるくらいなので、回答に困ることが多いのですが、しばし考え込んだ後にふと冷静になり、「意味があるの?」と思ってしまいます。 個人情報保護法上の定義 基のき、個人情報保護法上の定義は、以下のとおりです(2条1項)。 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。 一 当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等…により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。) 二 個人識別符号が含まれるもの 個人識別符号は決まっているので、検討が必要なときは、 生存する個人に関す

    「個人情報」とは? - Legal X Design
  • レビュー:ゲームをすることのメリット - 井出草平の研究ノート

    pubmed.ncbi.nlm.nih.gov doubleplus.gg Granic, Isabela, Adam Lobel, and Rutger C. M. E. Engels. 2014. “The Benefits of Playing Video Games.” The American Psychologist 69 (1): 66–78. もともとは"The American Psychologist"に掲載されていた論文だが、HTMLで公開されている。 概要 ビデオゲームは、ほとんどすべての子供や青少年の生活の一部となっており、米国では97%が1日1時間以上遊んでいると言われている。「ゲーム」の影響に関する心理学者の研究の大半は、暴力、依存症、うつ病に関連する潜在的な害に関する否定的な影響に関するものである。しかし、私たちは、このような悪影響だけでなく、ゲームをするこ

    レビュー:ゲームをすることのメリット - 井出草平の研究ノート