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ブックマーク / courrier.jp (83)

  • 米紙が報じた「タトゥーのタブーに挑戦する日本の若者たち」 | SNSでイメージアップ、職場ではコッソリ

    刺青(いれずみ)やタトゥーに対する偏見が根強い日だが、ソーシャルメディアの影響などで、若い世代に変化が訪れているという。職場では隠すなどの工夫をしながら、タトゥーを入れる日の若者の姿を米紙が報じている。 職場で隠すための工夫 東京都内でウェブデザイナーとして働くキヅ・アヤカ(28)は、職場のデスクの横に立ち、リンゴ大のばんそうこうを剥がした。クライアントとのミーティングが終わったので、その下に隠していたものを見せることができる。カラフルなユニコーンのタトゥーだ。 キヅは、日におけるタトゥーのタブーに逆らう、増加しつつある若者の1人だ。日のマフィアが衰退し、欧米ではボディーアートが広く人気となった今でも、日ではタトゥーは組織犯罪と結び付けられたままだ。 キヅは19歳のときに日のインフルエンサーや海外のセレブに影響され、大好きな漫画『シュガシュガルーン』へのオマージュとして、右太も

    米紙が報じた「タトゥーのタブーに挑戦する日本の若者たち」 | SNSでイメージアップ、職場ではコッソリ
  • 脱炭素を目指して再エネを進める欧米諸国に立ちはだかる「送電網問題」 | より困難なのは電力の「分配」

    欧米を中心に導入が進んできた再生可能エネルギー。しかし、発電量を増やすだけでは、消費者の元には届かない。このままでは、エネルギー転換が妨げられかねないと、英誌「エコノミスト」は警鐘を鳴らす。 増える再生可能エネルギー イギリス中部のヨークシャーにあるドラックス発電所には、6基の巨大なタービンがある。それぞれの重さは2800トンで、28個のパーツから成る複雑な構造をしている。1分間に3000回も回転する。 これらのタービンを動かすのは、天井から吊るされた巨大ボイラーで作られる高圧の蒸気だ。ボイラーの熱さは1100度にもなり、壁は念入りに断熱されているが、その熱はなんとなく感じられる。 かつては毎日何万トンもの石炭を粉砕し、燃やすことで熱を作りだしてきた。しかしいまでは時代の変化を受け、同発電所で燃やされるのは、大半がバイオマス燃料だ。大気中の温室効果ガスのレベルを安定させるためには、少なくと

    脱炭素を目指して再エネを進める欧米諸国に立ちはだかる「送電網問題」 | より困難なのは電力の「分配」
  • 「レストランに子供を連れていくか」問題に、フランス紙記者が出した答え | 動画垂れ流しでも連れていく?

    子供を外に連れていくべきか、否か。日でも賛否両論あるテーマだろう。フランスの親たちも「子供たちに事の楽しさを教えたい」気持ちと、「せっかくのディナーを台無しにするかもしれない」リスクとの間で、ジレンマに陥っている。 先日のこと。パートナーの誕生日に、二人で洒落たレストランに出かけた。誰もが控えめな声で話す、ベージュで統一されたシックな空間のなかで、私たちの近くに一組の家族が座っていた。父親、母親、4歳くらいの男の子。時刻は20時15分、明らかに彼らは事──5〜7皿の提供があるコース──に手をつけはじめたばかり。私には彼らが、まったくもって場違いに思えた。 4歳児にとって、2時間テーブルに座りっぱなしで、生ウニ(たしかに美味しいが)や、リー・ド・ヴォー(註:子牛の胸腺)(これも美味)が次々現れる事は、退屈の極みではないだろうか。両親はタブレットという名の最終兵器を取り出すと、デザー

    「レストランに子供を連れていくか」問題に、フランス紙記者が出した答え | 動画垂れ流しでも連れていく?
    namisk
    namisk 2024/04/27
  • 【解説】米国各地のキャンパスで親パレスチナの学生らが要求していること | ただの「戦争反対」ではない

    米コロンビア大学での親パレスチナ学生らによる抗議行動はなお続いている Photo: Stephanie Keith / Getty Images 米国各地の大学キャンパスで、イスラエルのガザ攻撃を糾弾する親パレスチナの学生らによる抗議行動が激化しており、警察当局による逮捕者も続出している。 米紙「ワシントン・ポスト」によれば、ニューヨーク市にあるコロンビア大学で4月18日、キャンパス内で野営していた親パレスチナの抗議者100人超がニューヨーク市警に逮捕されたことをきっかけに、連帯の意を示す同様の抗議行動が各地の大学に飛び火したという。 同紙は別の記事で、こうした抗議行動で逮捕者が出た大学についてまとめている。それによれば、コロンビア大学以外では、イェール大学(コネチカット州)で60人、ニューヨーク大学で120人、テキサス大学オースティン校で50人超、南カリフォルニア大学で90人超、エマーソ

    【解説】米国各地のキャンパスで親パレスチナの学生らが要求していること | ただの「戦争反対」ではない
    namisk
    namisk 2024/04/27
  • 不平等の問題に取り組まなければ、フランスは「農家の危機」から抜け出せない | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    フランスや欧州各地で農家の危機が発生している。これが示すのは、社会の不平等や私たちの経済システムの目に余る不公平さを激減させなければ、いかなる持続的な発展も望めない、ということだ。 それなのにフランス当局やEU当局は、農家の危機に対して、農薬の規制を緩めて環境汚染を進行させる一昔前のやり方で対応しようとしている。不平等の問題や経済的自由主義の教義と闘おうとしていないのである。 この対応がことさら不適切なのは、いまの農業が、ほかの職種と比べても格差が大きいだからだ。何事も基的、かつ具体的な現実から出発すべきだ。そうでないと、実行可能な解決策につながらない。 まずはおさらいをしよう。この数週間、フランスでは2022年の農家の平均年収が5万6014ユーロ(約921万円)だという統計が大量に拡散され、世論を驚かせた。想定を大幅に上回る額だったのだろう。このデータは、フランス農業省の統計部門がほか

    不平等の問題に取り組まなければ、フランスは「農家の危機」から抜け出せない | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
    namisk
    namisk 2024/04/09
    “ はるかによい解決策がある。それは、フランスの基準を守らずに利益を得ている外国産の農産物に対し、いますぐセーフガード(緊急輸入制限)の措置をとることだ。”
  • 「クラフト蒸留酒」が人気の時代、世界が日本の蔵に注目する理由 | 「魔法の力を手にしていることを、日本人は知らない」

    20年近く前のある日、当時ブックショップ「ユトレヒト」のオーナーだった江口宏志は散髪に出かけると、そこでジンを出された。そのフローラルな飲み物に魅了された彼は、家族4人で南ドイツ移住。そこでクラフトジン「Monkey 47」の蒸留責任者クリストファー・ケラーに弟子入りした。 2018年、江口一家は日に帰国し、千葉県大多喜町にある閉鎖された薬草園を引き継ぐ。そこには2つの温室があり、1987年から500種類を超える植物が育てられてきた。 以来、江口の「mitosaya薬草園蒸留所」は茶やジャム、そしてオー・ド・ヴィー(熟成させない果実蒸留酒)を造り続けている。『ザ・焼酎ハンドブック』(未邦訳)の著者で、ポッドキャスト『ジャパン・ディスティルド』の司会者クリストファー・ペレグリーニ曰く、こうした商品は大人気かつ少量生産のため、「一目でも拝むことができたら儲けもの」らしい。 ペレグリーニによ

    「クラフト蒸留酒」が人気の時代、世界が日本の蔵に注目する理由 | 「魔法の力を手にしていることを、日本人は知らない」
    namisk
    namisk 2023/12/25
    “鹿児島県内にある111の焼酎蔵のうち、10%がジン生産に投資を始めている。” 増えたよねえ
  • 「奇妙なほどにセクシー」 ダイソン掃除機を愛する若者が激増する理由 | ダイソン愛好家たちが大集合!

    その高い機能性と洗練されたデザインが根強い人気を誇るダイソンは、掃除機業界の「アップル」とも呼ぶべき存在だ。いま米国のZ世代やミレニアル世代の若者たちは、ダイソンのコードレス掃除機を熱心に買い求めているという。 その人気の理由を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が分析すると、機能だけではなく、サステナブルを重視する世代ならではの“こだわり”が見えてきた。 火事のときは「彼氏よりダイソン」 「ダイソンの掃除機がなければ、私はどうしていいかわかりません」と、ソフトウェア・エンジニアのドナ・チェン(26)は語る。ボーイフレンドと一緒にブルックリンに住んでいる彼女は続ける。 「もし火事が起きて、彼氏かダイソンのどちらかを助け出さなければならないとしたら、私はダイソンV15を選びます」

    「奇妙なほどにセクシー」 ダイソン掃除機を愛する若者が激増する理由 | ダイソン愛好家たちが大集合!
    namisk
    namisk 2023/12/20
    😮
  • 「木造の高層ビル」は日本のSDGsで“具体的な対策”になるのか | 米経済メディアが注目

    では古来から木材が主要な建築資材だ。だが、現代的な高層ビルまでも木造で建築されはじめている。なぜなのか? 米経済メディア「ブルームバーグ・グリーン」が、日で大規模木造建築の先駆けとなった高層ビルを現地取材する。 東京都心から電車で1時間もかからない、とある街中のコンビニやラーメン屋、ホステスクラブが並ぶ細い路地に、日ではほぼ類を見ない建物が立っている。全体が木造で、耐火性の高層ビルだ。 この「Port Plus」は横浜市にある研修・教育施設で、ゼネコンの「大林組」が自社ビルとして建設したものだ。 大林組は1892年創業の由緒ある日の建設業者で、旧東京駅舎(1914年完成)や建築家の丹下健三が設計した代々木第二体育館(1964年完成)など、日の象徴的な建物の建設を手がけてきた。 だがそのなかでも、2022年に完工したPort Plusこそ、同社の最も野心的な建物かもしれない。54

    「木造の高層ビル」は日本のSDGsで“具体的な対策”になるのか | 米経済メディアが注目
  • 吉本ばななが考える「もっと海外の人に読んでほしい日本の作家」 | 作家の本棚をのぞいてみたら

    作家たちは日々、どんな作品を、どんなふうに読んでいるのだろうか? ベストセラー『哀しい予感』の英訳版が10月に出版されるなど、海外にも多くのファンをもつ作家・吉ばななに、米紙「ニューヨーク・タイムズ」がインタビュー。彼女の濃密な読書体験について聞いた。 最近やっと読み終えた「名作」 ──ベットスタンドにはどんながありますか? ほとんどのKindleで読んでいます。紙のでいうと、管啓次郎の『エレメンタル 批評文集』(2009)や、柴田元幸が編集長を務める文学雑誌「MONKEY」、それから稲田俊輔の『いしん坊のお悩み相談』(2023)が置いてあります。どれも読み応えがあり、何度も読んでいます。 ──最近読んだなかで、いちばん良かったはなんですか? 管啓次郎の『エレメンタル 批評文集』でしょうか。まるで美しい小説のように読めます。前書きは若い人に向けて書かれていますが、それもまた見

    吉本ばななが考える「もっと海外の人に読んでほしい日本の作家」 | 作家の本棚をのぞいてみたら
    namisk
    namisk 2023/11/25
    "いちばん心が動くのは、その人にしかできないやり方で言葉を用いて、自由についてきっぱりと書いてあるときです""紙の本を徐々に電子書籍に変えています""(文学晩餐会に招待したいのは)村上春樹、山田詠美、川上弘美"
  • いい仕事がなさすぎて… 就職せず「専業子供」になる中国の若者たち | 薄給で働きまくるなんて割に合わない!

    中国では2023年6月、若年(16~24歳)の失業率が21.3%と過去最高を記録した。これ以降、当局は数値の公表を取りやめている。 膨大なカネと時間を注いで勉強してきたのに、結局働き口がない──そんな事態に直面した若者たちは今、実家に帰って「専業子ども」になることを選んでいる。 「フルタイムでは働かないと決めた」 何気なくSNSを見ていたティアン・イーナン(23)は、昨年の秋、心惹かれる「新しいタイプの仕事」を紹介する動画日記を見つけた。 その動画では、若い女性がエレガントなピンク色のバスローブ姿で朝を迎え、テイクアウト用の容器に入った辛口の鍋料理をのんびり口に運んでいた。午後は読書にいそしみ、夕テレビを見ながら赤いドラゴンフルーツと殻むきヒマワリの種をつまむ。彼女は「専業娘」を自称していた。 ティアンはそんなシンプルな生活が羨ましかった。彼女は観光マネジメントを専攻する大学生で、中国

    いい仕事がなさすぎて… 就職せず「専業子供」になる中国の若者たち | 薄給で働きまくるなんて割に合わない!
    namisk
    namisk 2023/11/01
    若者は高学歴化したのに、卒業後の相応な受け皿が国内に用意できなかった感。アニメや漫画好きで日本留学きて帰国せず就職する人が増えた気がする。弊社の新卒もたくさん優秀な中国人・韓国人が来てくれる。
  • 米紙が報じる苦境「スシが大好きな日本の海から魚がどんどん減っている」 | 熱くなる一方の海水に漁師は対応できるのか

    卓には古くから魚介類が欠かせない。だが気候変動などによって海水の温度が変わり、この国の海から魚たちが消えている。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」が日の漁業について報じた。 漁獲量の減少が止まらない日 毎年7月が終わりに近づくと、テラダ・ノリオら牡蠣の養殖業者たちは、輪っか状の針金につないだ何百枚ものホタテの貝殻を浜名湖の水中に沈める。 貝殻に付着した小さな黒い牡蠣の稚貝は成長し、およそ1年半後に収穫される。しかし牡蠣たちはまず、過酷さを増すばかりの海洋環境を生き抜かねばならない。 近年、海洋環境の悪化によって牡蠣の生産量は激減しており、日中の漁師を動揺させているのだ。 「牡蠣の養殖には100年以上の歴史があります。ですが、これほど多くの個体が死滅するのを見るのは初めてです」とテラダ(64)は言う。記録的な不漁に見舞われた3年前には、水揚げ量は例年の10分の1まで落ち込んだ。

    米紙が報じる苦境「スシが大好きな日本の海から魚がどんどん減っている」 | 熱くなる一方の海水に漁師は対応できるのか
    namisk
    namisk 2023/09/28
    後半は養殖の話だし、実際、環境変化の影響は厳しいと思う。
  • 観光客であふれるバルセロナ市が導入した「シティ・サーチャージ」とは? | 知っておきたいキーワード

    海外旅行に出かける人はこれまで、飛行機の国際線に課される「燃料サーチャージ」の変動に気を配ってきた。場合によっては想像以上にフライト代が高くなるからだ。しかし、これから観光客に人気の都市に行くときには、もう一つのサーチャージも注意する必要があるかもしれない。 バルセロナ市がはじめた「シティ・サーチャージ」とは? 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、2022年、スペインのバルセロナ市が燃料サーチャージならぬ、「シティ・サーチャージ」を旅行客に課すようになった。バルセロナがあるカタルーニャ地方では2012年からすでに1泊1〜3.5ユーロ(160〜560円)の宿泊税を課税していたが、それに上乗せされたかっこうだ。 「シティ・サーチャージ」は旅行客とバルセロナに寄港するクルーズ船の旅客に課税するもの。現在は1人あたり2ユーロ75セント(440円)だが、2024年4月からは3ユーロ25セント(5

    観光客であふれるバルセロナ市が導入した「シティ・サーチャージ」とは? | 知っておきたいキーワード
    namisk
    namisk 2023/08/25
    “こうした税収は市内のインフラ改善に充てられる。” 京都とかもやったらいいかも。
  • レシピ | クーリエ・ジャポン

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    レシピ | クーリエ・ジャポン
    namisk
    namisk 2023/08/10
    “2014年にスタートしたNYTクッキングには、現在2万件を超えるレシピが掲載されており、有料サービスにもかかわらず、その購読者数は100万人を突破。”“そのなかから、高評価のレシピを厳選して続々とお届けします。”
  • 中国の「琉球ブーム」を英誌はこう見た─沖縄をめぐって展開される「中国のいつものやり方」 | 習近平の“意味深発言”の意図は?

    6月、習近平国家主席が琉球について言及したのを機に、中国では琉球の帰属をめぐるメディアの報道が増えつつある。この状況を作り出した中国側の意図を、英経済誌「エコノミスト」が専門家の意見を交えながら解説する。 なぜいま、琉球なのか 6月初め、習近平は北京の史料展示研究施設である国家版館を訪れた。それは一見、通常の視察のように思われた。中国の最高指導者である習は、動物の骨に刻まれた古代文字や宋朝(960-1279年)の天文図など、興味を引かれたさまざまな展示物についてコメントした。 だが最も注目されたのは、明朝(1368-1644年)の古文書についての発言だった。その古文書には、中国の福建省と独立国であった琉球王国(後に日の沖縄県となる島々)の古い絆に関する記述があった。 この書物は「重要な政治的役割を担っています」とスタッフは説明した。習はそれを受けて、福建省で高官を務めた経験から、この交

    中国の「琉球ブーム」を英誌はこう見た─沖縄をめぐって展開される「中国のいつものやり方」 | 習近平の“意味深発言”の意図は?
    namisk
    namisk 2023/07/16
    「沖縄自治区」とかにするのか?チベットやウイグルみたいに。
  • 米紙が紹介する「東京の老舗居酒屋」の魅力 それは都市の“本来の姿”を映しだす場所 | 日本酒のみの名店、安くてウマい大衆居酒屋…

    米国人ジャーナリストの筆者が、20年以上前に出版されたガイドブックを頼りに、東京の伝統的な飲文化を体現する居酒屋や寿司店へ向かう。そこには、彼の愛する芸術や文学作品に描かれたままの東京の姿があった──。 2022年12月、私は3年ぶりに東京にやってきた。この驚くべき大都市で、まず最初にどこで事と酒を楽しむべきだろうか? 答えは決まっている。1948年以来、変わらぬ木造の建物で営まれている、ひっそりとした佇まいの居酒屋、伊勢藤(いせとう)だ。 神楽坂の細い路地を歩き、入り口の引き戸を開ける。店主が少し待つようにとこちらに声をかけ、カウンター席の一角を片付けた。連れのいない4人の先客が、物思いにふけるようにしっぽりとカウンター席で酒を飲んでいる。隣接する畳敷きの小上がりからは、2組のカップルが小声でおしゃべりする声が聞こえる。 魚を塩水に漬けて発酵させた「くさや」が焼かれ、恐ろしい臭いを店

    米紙が紹介する「東京の老舗居酒屋」の魅力 それは都市の“本来の姿”を映しだす場所 | 日本酒のみの名店、安くてウマい大衆居酒屋…
    namisk
    namisk 2023/06/29
    またいせとうか。
  • 『悪魔の詩』を隠れて読んだイラク人青年は、ラシュディから何を学び、いま何を思うのか | 「単純に分けられない」問題と向き合う

    2022年8月に起きたサルマン・ラシュディ襲撃事件を受けて、「表現の自由」をどこまで認めるべきかという議論が繰り返された。また、東洋的価値観と西洋的価値観、あるいは宗教的な価値観と世俗的な価値観の間の溝が改めて浮き彫りになったとも言われる。 しかし、この二項対立を安易に自明な枠組みとすれば、問題の質を捉えそこねるかもしれない。「東洋的価値観」はきわめて恣意的に動員される。そして「西洋的価値観」もいま、大きく変わりつつある。青年時代にイラクで『悪魔の詩』をこっそり読み、のちに「西洋」に渡ることを余儀なくされたあるイスラム教徒は、これらのことをすべて実地で体験してきた。 彼の考え方の変遷から見えてくるのは、物事は単純には分けられないということだ。それはまさにラシュディが作品で伝えたかったことでもある。 青年時代の衝撃 1989年の春、イラクの大学に通う21歳の青年アリは、家に帰ると衝撃的なも

    『悪魔の詩』を隠れて読んだイラク人青年は、ラシュディから何を学び、いま何を思うのか | 「単純に分けられない」問題と向き合う
  • 「中華料理」はいかにして世界を魅了してきたのか | 世界のチャイニーズ・レストランを取材した映像作家に聞く

    中華料理」はなぜこれほど世界中で愛されているのか? 世界を旅して『チャイニーズ・レストラン』というドキュメンタリーを撮った中国系カナダ人の映像作家に、米トラベルメディア「アトラス・オブスキュラ」の文化記者が聞く。 グアテマラで、友人に連れられて「タイ・エンパナーダ」と地元で呼ばれる料理べにいったことがある。そこで北京語を話しながら鉄板に気を配る人たちを見てすぐに、これはタイ料理ではなくて、台湾料理なのだと気づいた。 私は五香粉(ウーシャンフェン)エンパナーダを北京語で注文すると、拙いスペイン語から解放された心地がして気が楽になった。 中国系米国人の私は、常に新たなタイプの中国料理を探している。これまでに、ポルトガル風中国料理をリスボンのアパートの3階にある隠れ家レストランで出されたり、東京のにぎやかな通りで「チュウカリョウリ」(日式の中国料理)をべたり、南アフリカのリゾート地に

    「中華料理」はいかにして世界を魅了してきたのか | 世界のチャイニーズ・レストランを取材した映像作家に聞く
  • 歴史家サイモン・モンテフィオーリ「世界最強の一族はアジアにいる」 | 世界の王朝と権力者を研究して見えてきたこと

    英国の歴史家サイモン・セバーグ・モンテフィオーリの著書は48ヵ国語に翻訳され、世界的なベストセラー作家としても知られる。著作の主なテーマは彼の専門であるロシアで、これまでエカテリーナ2世、ロマノフ家、ヨシフ・スターリンなどの伝記を執筆してきた。 1500ページにわたる大作となった新著『世界——人類の家族史』(未邦訳)では、先史時代からウクライナ戦争に至るまでの人類史上において絶大な影響力を誇ってきた一族や王朝を分析している。 そんなモンテフィオーリが、古代ローマの後継問題からプーチンとの秘話、北朝鮮の金一族についてまでスペイン紙「エル・ムンド」に語り尽くした。 ——世界の家族史の大家であるあなたに、ご自身の家族史について伺います。あなたの先祖は1492年にスペインを離れたセファルディー(スペイン系ユダヤ人)ですが、具体的にはどちらの出身だったのでしょう。 私が調べたところによると、コルドバ

    歴史家サイモン・モンテフィオーリ「世界最強の一族はアジアにいる」 | 世界の王朝と権力者を研究して見えてきたこと
  • 「ジューパニーズ(ユダヤ日系人)」と呼ばれる人々を知っていますか? | 超マイノリティの声を集めるカナダ人の当事者をイスラエル紙が取材

    ユダヤ人(Jew)と日人(Japanese)の子孫は「ジューパニーズ(ユダヤ日系人)」と呼ばれる。そのアイデンティティを持つ人たちが語る歴史を記録するカーメル・タナカに、イスラエル紙「ハアレツ」が聞く。 カーメル・タナカは、ホロコーストを生き延びた東欧ユダヤ人の孫だ。第二次世界大戦中の大半を、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあった強制収容所で過ごした日系カナダ人の孫でもある。 イスラエルの沿岸都市ハイファで生まれ育ったタナカの母は、街を見下ろすカルメル山脈にちなみ、次女をカーメルと名づけた。 タナカの両親はふたりとも建築家で、1970年代にエルサレムにあるベツァルエル美術デザイン学院で出会った。父は交換留学生としてこの学院に通っており、母はそこの学生だった。タナカは言う。 「母が初めて目にしたアジア人が父でした。その当時、国際恋愛は非常にタブー視されていたので、両親はカナダで家庭を

    「ジューパニーズ(ユダヤ日系人)」と呼ばれる人々を知っていますか? | 超マイノリティの声を集めるカナダ人の当事者をイスラエル紙が取材
    namisk
    namisk 2023/02/16
    “「ユダヤ日系人であるとはあなたにとってどういうことなのか」”“それは祝福であり、呪いでもある──私が聞いた最も美しい答えのひとつです。”
  • 日本の離島を購入した中国人女性に「軍事基地にして」との声が集まる | 「みんなも遊びに来て」と呼びかけるが…

    「皆さん、私の後ろにある、あの小島を見てください。あれが2020年にわたしが購入したものです」──カメラの前で自慢げにそう話す中国人女性。驚くべきは、彼女が購入したのは、中国の小島ではなく、日の離島なのだ。 中国メディア「红星新闻」は、日の離島を購入した30代の中国人女性に独占インタビューを行ったと報じた。報道によると、女性は山東省の出身。レストラン事業を経営しており、家族は不動産や金融業を営んでいるという。 家族の会社の名義で、島を購入したと語る女性。オークションを経て購入したようで、入札の開始価格は60万元(約1150万円)だったと明かした。島に存在する917筆の土地のうち、720筆を購入したとのことで、広さは全部で70万平方メートルに及ぶという。残りの土地には、現地の島民などが住んでいるそうだ。その後の報道で、この島が沖縄県にある「屋那覇島」であることが明らかにされた。 購入した

    日本の離島を購入した中国人女性に「軍事基地にして」との声が集まる | 「みんなも遊びに来て」と呼びかけるが…
    namisk
    namisk 2023/02/16
    会社の名義でオークションで購入とのこと🤔“島に存在する917筆の土地のうち、720筆を購入”“残りの土地には、現地の島民などが住んでいる”“沖縄県にある「屋那覇島」”