2023年度の道内でのヒグマの許可捕獲数が24年1月末時点の速報値で1356頭に上り、過去最多を大幅に更新する見通しであることが環境省の統計調査で分かった。道は、市街地への出没が増え、駆除に至ったケースが多かったのが要因とみている。 ハンターが趣味で行う狩猟分を含む道の統計で過去最多は21年度の1056頭。環境省の23年度速報値は狩猟分を含まないにもかかわらず、これを300頭上回っている。道が12月ごろに公表予定の23年度分の統計でも過去最多を更新する公算が大きい。 速報値は、人などへの被害を防ぐ目的で行う許可捕獲の頭数。都道府県知事と環境相の許可を得て捕獲されたもので、同省が都道府県などから聞き取った情報を集計し今月1日に更新した。地域や月ごとの捕獲数は現時点で公表していない。 許可捕獲されたヒグマは大半が人里に出没したり、農作物を荒らしたりしたクマですべて駆除された。知床半島のオホーツ