わずかな作り手によって伝統が受け継がれている、日本製の線香花火。一度は国内から姿を消したものの、江戸時代から続く文化を絶やしてはならないと、東京下町の花火問屋によって再び生産が始まりました。「蕾(つぼみ)、牡丹、松葉、散り菊」と美しく変化する“線香花火の一生”を楽しめるのが、国産ならでは。夏の終わりにじっくり眺めたい、純国産の線香花火を紹介します。 ■ 線香花火の“一生”とは ▽ 匠:筒井良太さん:過去の放送内容|匠の蔵 創る人、開く人、発する人 ▽ http://tsutsuitokimasa.jp/issyou.html 職人がとことんこだわった素材で作り上げる線香花火は、途中で火の玉が落ちることなく最後まできれいな火花を放ち続けます。燃えていくそれぞれの過程には「蕾、牡丹、松葉、散り菊」との名前があり、繊細で儚いその光景は人の一生に例えられることも。火薬の量がわずか100分の1グラム