「手芸はいいですよ。全ての人にオススメしています」「脳みそから気持ちの良い汁が出てきますから」。23本のエッセイをまとめた『50歳になりまして』(文藝春秋)でそう語るのはオアシズの光浦靖子さん(50)。 小学校3年生のクラブの時間に手芸と出会ってから、ずっと好きで飽きたことが一度もないという光浦さん。全ての人にオススメする手芸の魅力とは一体何だろうかーー。光浦さんによる同書から一部抜粋し、『私が作って私がときめく自家発電ブローチ集』(文藝春秋)の作品とともに紹介する。(全2回の1回目/#1を読む) ◆◆◆ 「50歳になりまして」―― 同級生と手芸 高校時代の仲良しグループのメンバーは、恐ろしいことにほとんどが独身です。8人中6人が独身です。結婚がいいとは断じて言いませんが、この確率の高さは呪いだと解釈しています。毎日つるんでいた高校生の時、きゃっこら、きゃっこらはしゃぎながら、きっと、入っ
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