昨日、理化学研究所の小縁会 人類社会と科学。躍動する知的好奇心ってのを聴きに行ってきた。 どの話も面白かったんだけど、なかでも「愛着と子育て:親子関係を支える行動の脳内メカニズム」という演題の、黒田公美さんの話が面白かったので、それについて書いてみたい。 オレたち人間はいうまでもなくほ乳類だけど、ほ乳類の赤ん坊ってのは、親に育てられないとすぐに死んでしまう。 もちろん、母乳がもらえないと栄養面で死んでしまうんだけど、それだけでなくて母親は色々なことをする。 たとえば、体を舐めてこの清潔を保ったり、危険から守る、巣を作る、社会性や生きる知恵、何が食べられるかの教育的な事もしている。 こういう事全てを、「養育行動」という。 おもしろいのは、この養育行動ってのは、実の子じゃなくても、同じくらいの子どもだと誰でも分け隔てなくするって事ね。 一方、子どももただ、受動的に世話を受けるわけ