私の実家の向かいは牛乳屋さんです。ご主人と奥さんの2人で毎日牛乳配達をしていました。 過去形なのは、先日ご主人がお亡くなりになったからです。 ご主人は2週間ほどまえに脳梗塞で他界しました。 私が生まれたときから可愛がってくれた人なので、とてもショックでした。 この牛乳屋さんの奥さんを見て、目頭が熱くなった話です。 ご主人の告別式の朝のことです。 いつものとおり出勤しようと家から表通りにでると、牛乳屋さんの配達トラックが止まっていました。 見慣れた情景なのに何かが違う。 何が違うかというと、奥さんがトラックに牛乳を積み込み、配達をしていたのです。 ガツン という音が聞こえるくらい、例えようもない感情が湧きました。 突然ご主人が脳梗塞で倒れ、そのまま他界されさたにもかかわらず、告別式の朝に牛乳配達を休まない奥さん。 私が子供のときから知っている近所のおばちゃんが、ものすごい偉い人に見えました。