カナダの情報セキュリティー会社のブラックベリーはこのほど、対話型AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」が今後、サイバー攻撃に悪用される可能性が高いとするIT(情報技術)専門家らのアンケート結果を発表した。アンケートは北米、英国、オーストラリアのIT専門家1500人を対象に、1月に実施しており、「ChatGPTの功績と認められるサイバー攻撃が今後2年以内に必ず起きる」と予想した人が78%に上った。 米オープンAIが開発したChatGPTは、質問に対する回答が的確であることから現在、世界中で利用者が急増している。ただ回答文の完成度の高さは諸刃の剣でもある。ブラックベリーのアンケートでは53%のIT専門家が、「(ハッカーらが)信ぴょう性が高く、本物らしい偽メールの作成にChatGPTを使う可能性がある」とした。 ChatGPTは各国の言語にも対応しており、例えば「顧客に『IDとパスワード