ここ2年ほどで急激に加速しているメニーコアCPU戦争。現在HEDT向けCPUで最多コア数を誇るのは、ご存知AMDの「Ryzen Threadripper 2990WX」(以下、Threadripper 2990WX)である。8基のCPUコアを備えるダイ4基を連結して32コア/64スレッド駆動という“ほぼEPYC”のようなCPUなのだが、残念ながらインテルはこれを上回る製品を出せていない。従来のCore Xシリーズ、すなわちSkylake-X Refreshベースの製品では18コア/36スレッドの「Core i9-9980XE」が最多となる。 しかし、次のプロセスが軌道に乗るまでAMDの独走を許すインテルではない。ついにXeonファミリーをHEDT向けに降ろすことで、AMDの進撃を食い止める策に出た。それが28コア/56スレッド駆動の「Xeon W-3175X」だ。インテルは“最先端のプロク