フランス・ブルゴーニュで300年の歴史を持つ名門ワイナリーが先月、北海道に進出。日本のワイン業界で大きな話題となっています。背景には、危機感があります。ブルゴーニュといえば、ワインづくりの歴史が2000年前のローマ時代までさかのぼる世界的なワインの産地です。しかし40年後には、同じ品質のワインが生産できなくなると言われているのです。 北海道のワインに新たな可能性を見い出し、世界的産地にしようと動き出した名門ワイナリーの経営者を追いました。 【フランスから来た「黒船」】 函館の町を一望する、広大なブドウ畑。ここで新たにワインづくりを始めたのが、フランス人のエティエンヌ・ド・モンティーユさんです。フランス・ブルゴーニュで300年の歴史を持つワイナリーの代表です。 栽培するのはブルゴーニュと同じ、「ピノ・ノワール」という世界的な品種。 ド・モンティーユさんは、「パリやニューヨークなど世界の一流レ