行楽地などへ向かう車で渋滞する、中央自動車道八王子料金所の下り線ETCレーン=東京都八王子市で2010年5月1日撮影 政府・民主党は6日、東日本大震災の復旧・復興財源に充てるため、自公政権時代から続く高速道路の上限料金制(休日1000円)を廃止する方針を固めた。11年度から新たに導入する方針だった平日2000円の上限料金制も見送る。政府が高速道路の割引財源として確保している約2兆円のうち約4000億円が今後3年間の上限制経費に充てられる見通しだった。高速道路無料化の社会実験中止による約1000億円を加え計約5000億円を捻出したい考えだ。 無料化実験の11年度予算は1200億円だが、すでに新年度に入っているため実験は当面継続し、対象区間の拡大が予定される6月をめどに従来区間も含め中止する方針。政府・民主党はこれに代わり、被災地支援策として東北・北関東の高速道路を一定期間、無料化する検討に