メタル丼に入った酒麺亭潤本店の中華そば。最後まで熱々のスープを楽しめた=燕市小牧メタル丼を売り出した神田智昭社長。新しい色や形も増やしている=燕市杉柳 【小早川遥平】寒い日でも最後まで熱々のラーメンを味わってもらおうと、燕市の会社が作ったステンレス製のどんぶり「メタル丼」が人気を集めている。1個5千円前後と値は張るが、スープが冷めにくいと評判を呼び、発売から3年で1万個を売り上げた。 「お待ちどおさまです」 燕市小牧の「酒麺亭潤本店」で中華そばを頼むと、銀の器に入ったラーメンが運ばれてきた。うどんのような太麺に、背脂に覆われた濃いスープ。工場の労働者が出前をしても冷めないように作られた「金物のまち」燕三条ならではの味だ。麺を食べきっても、スープからは湯気が立ち上る。 スープが冷めない理由は背脂以外にもある。ラーメンを入れているどんぶり、「メタル丼」だ。2枚のステンレスを重ね、中を空