明治40年、名古屋市中区に生まれた亀山巌は、愛知県工業学校図案科に入学し、在学中から児童誌の挿絵を描き、詩誌に参加して表紙画を手がけるなど多彩な才能を持ち合わせていました。卒業後に上京しますが20歳の時に名古屋に戻り、翌年から名古屋新聞社(現・中日新聞社)に勤めます。新聞紙や同人雑誌に数々のエッセイ、小説、詩などを発表し続けながら、昭和37年には名古屋タイムズ社社長に就任しました。経営者として活動する一方で、60歳から名古屋豆本を開板して144冊もの豆本を残し、晩年は名古屋市の文化振興に尽力し、名古屋市文化振興事業団 初代理事長にもなりました。 没後30年の節目となる今回の展示では、作家・亀山巌の集大成ともいえる「名古屋豆本」全冊を展示すると共に、貴重なゆかりの資料などもご紹介します。 ※入場無料 但し 要入館料 (2月8日は入館料無料です) ◆トークイベント 第一部/木下信三 「亀山巌先