小学校の時、図工の時間に花のある景色の絵のコンクールに出展する用の絵を描くことがあった。学校の外に出て好きに描くのだ。 学校の周りは畑や、田んぼがあり畔道によく花が咲いてた。 美しい花の絵がある景色...それならばこのコスモスとその背景の山々の絵を描こうと思った。 自信満々の絵の下絵を先生に見せた時、衝撃的な言葉を言われた。 「茎が細い、あと葉を大きく描きなおしなさい」 私は絵が得意なので、コスモスをやや写実的に描いてた(当時小学生だったので、絵にそれなりの幼さはあったと思う)。 なので可憐で華奢なコスモスをそんな風に書きたくなかった。 茎がアスパラみたいで、葉が家の裏手に生い茂ってるような雑に扱われる類の葉っぱの絵。組み合わせたら、ドラえもんの映画に出てくる人を丸のみにしそうな植物のお化けになった。 こんなものはコスモスではない。断固反対した。 「絵に生命力を感じられない、植物は地面にど