「僕なりのけじめとして引退を決意しました」。今年1月、不倫疑惑を報じられた小室哲哉氏が記者会見で引退を発表した。この数年、週刊誌報道をきっかけとして著名人の不倫謝罪が相次いでいる。「恋愛学」を教える早稲田大学の森川友義教授によれば、7割の男性は不倫をしていると推測できるという。そうした現状において「不倫バッシング」に正当性はあるのか。森川教授に聞いた――。 男性の4人に3人、女性の10人に3人は不倫経験者 一連の不倫騒動を、対岸の火事と捉えている人は、おそらく少ないだろう。というのも統計によれば、多くの人が不倫を体験しているからだ。 浮気・不倫に関するデータ(※1)を総合したところ、現在進行形で不倫している男性は26.9%、女性が16.3%にのぼった。さらに一生の間の不倫経験率は男性が74.0%、女性が29.6%。実に、男性の4人に3人、女性は10人に3人が不倫を経験していることになる。