1956年群馬県生まれ。放送記者を経て、1992年にフリージャーナリストに。地方自治体の取材で全国を歩き回る。97年から『週刊ダイヤモンド』記者となり、99年からテレビの報道番組『サンデープロジェクト』の特集担当レポーター。主な著書に『長野オリンピック騒動記』など。 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記 国政の混乱が極まるなか、事態打開の切り札として期待される「地方分権」。だが、肝心の地方自治の最前線は、ボイコット市長や勘違い知事の暴走、貴族化する議員など、お寒いエピソードのオンパレードだ。これでは地方発日本再生も夢のまた夢。ベテラン・ジャーナリストが警鐘を鳴らす! バックナンバー一覧 やっぱり東京からは遠かった 4年ぶりに訪れた山奥の「奇跡の村」 全国の自治体関係者が「奇跡の村」とまで呼ぶ、小さな山村に行ってきた。長野県下條村だ。これまで何度も訪れており、今回は4年ぶり。やっぱり、東京から
霞が関を頂点とした中央集権的な行政システムが日本の国力を奪っている。霞が関は省益確保に奔走、特殊法人は天下りの巣窟となっている。効果に乏しい政策を検証もなく続けたことで行政は肥大化、国と地方の二重、三重行政と相まって膨大な行政コストを生み出している。 さらに、補助金や法令を通じた霞が関の過度の関与によって、地方自治体は「考える力」と自主性を失った。1990年代の景気対策で積み上げた公共投資の結果、末端の市町村は多額の借金にまみれ、住民が望む行政サービスを手がけることもままならない。国と地方の借金総額は約1000兆円。これが、今の行政システムの限界を如実に示している。 増え続ける社会保障コストを賄うため、増税論議が俎上に上がる。年金や医療の信頼を取り戻すためには国民負担が必要だ。それは、国民も分かっている。だが、既存の行政システムには膨大な無駄が眠っている。それを看過したまま増税に応じるのは
「奥さん。普通のキノコと立派なキノコ、味がいいのはどっち」 食品スーパーの店頭で夕飯の食材を物色する主婦。すると背後から、エリンギのイヤリングを付け、キノコ柄のシャツを身にまとった“キノコの精”の男性が、こう耳元でささやく。 「どっちも一緒よ」 恥じらいながら答える主婦に、若い男性はあるものを握らせて訴える。「こっちだろう」。恍惚の表情を浮かべながら主婦が手元を見てみると、「立派なキノコ」のブナシメジが――。 最近では珍しい扇情的な描写で話題を呼んだこのテレビCMが、先日放映中止となった。「下品」「子供に見せられない」「卑猥すぎる」などの苦情が一定数寄せられたためだ。 放送中止が決まった直後、ネット上では残念がる声も噴出した。「キノコがあんなに印象的に残ったCMはほかにない」「ユーモアの分からない国だ」といった声や、「嫁がみて爆笑していた」「センスありすぎ」などと評価する声が相次いだ。 こ
冬のインナーウェアの代名詞といえば、ユニクロのヒートテックだ。しかし、条件次第では使用しないほうがいい場合がある。 寒い時期に、ランニングやフィットネス、肉体労働で汗をかく場合はヒートテックを使わない方がいい。理由は、北アルプス周辺で活動する山岳ガイドから教わった、生死を分けるインナーウェアの話にある。 筆者は、学生時代から社会人になりたての頃まで10年近く、冬の間は山岳ガイドの手伝いをしていた。雪山は、普段生活する町中とは違って過酷な環境だった。 雪山では様々な気象条件のなか数多くの経験をしてきたが、山のプロたちからも様々な知恵とアドバイスを頂いた。そこで知ったのは、身につけるウェア”たった1枚”で生死がわかれてしまう、という事実だった。 ここから私がお話することは、普段の生活には必要のない話かもしれない。しかし、寒い環境下で大量に汗をかく人や、肉体労働の仕事をする人にとって、知っておい
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 「赤ずきんチャチャN」第1巻 テレビアニメにもなった魔法使いチャチャが帰ってきた。11月25日に13年ぶりの新刊として「赤ずきんチャチャN(エヌ)」第1巻が発売される。価格は440円。 舞台を魔法の国から東京に移し、狼男の少年リーヤ・少年魔法使いしいねちゃんたちと大暴れ。懐かしいキャラクターも続々登場する。 「りぼん」で連載されていた「赤ずきんチャチャ」(コミックス累計発行部数530万部超)の続編として「赤ずきんチャチャN」が「Cookie」2011年5月号に掲載。その後、2012年1月号の別冊付録に第2弾が掲載され、2012年8月号から連載していた。 (C)彩花みん/集英社 関連キーワード 漫画 | 集英社 advertisement 関連記事 コバルト文庫「マリア様がみてる」シリーズ 15年の歴史に幕 ありがとー! 書店チェーン
今年、日本最大の喜ばしい話題といえば、何といっても2020年の東京オリンピック開催決定だろう。かなり前のことに思えるが、滝川クリステルの「お・も・て・な・し」は手ぶりを真似する子どもや大人たちの間で大ブームとなった。「おもてなしとは何ぞや?」「日本こそ世界一のおもてなし大国だ」といった議論が巷を席巻した。 先日、私も日本に住んで4年半になる旧知の中国人、王さん(男性、31歳)と食事していたとき、この話題になった。 「おもてなしって、本当はどういう意味なんですか?」と王さん。王さんは日本語が堪能だが、電子辞書で引いても、この単語は出てこなかったという。微博(中国版ツイッター)を通じて、中国に住む友人からもしばしばたずねられる単語だそうだ。同じ電子辞書で「もてなす」と引いてみると、1:取り扱う、2:ご馳走する、3:面倒を見る、などの意味が書かれていた。だが、どれもピンと来ない。私は自分なりにこ
ビジネス街のランチ難民に重宝されてきた路上の弁当販売を巡り、東京都が規制を検討している。 オフィス人口の増加などで10年前から目立つようになった弁当の移動販売だが、衛生管理が不十分な上、無届けで販売する業者も横行し、食中毒も懸念されるためだ。販売のあり方を審議してきた都食品安全審議会は19日午後、都条例の改正など、衛生面での強化策を盛り込んだ中間報告をまとめる。 東京・日本橋のオフィス街に10台以上の台車や軽トラックがずらりと並ぶ。荷台にはサバのみそ煮やチキンカツの入った大量の弁当箱が積み上げられている。いずれも500円前後。長い列に並んだ会社員男性(35)は週4回は利用するという。「飲食店は混雑していてとても入れない。弁当は安いし、気軽に利用出来るから」と話す。 弁当の路上販売は、都食品製造業等取締条例で「行商」に分類され、保健所に届け出ればだれでも営業出来る。都内での届け出業者は200
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く