まえに、ガーゲンの『あなたへの社会構成主義』という本を紹介しました。この本は すばらしいので、おすすめです。なかでも いちばん重要なフレーズは、つぎの箇所です。 何かは、単にそこにあります。ところが、何があるのか、何が客観的な事実なのかを明確に述べようとし始めた瞬間、私たちはある言説の世界、したがってある伝統、生き方、価値観へと入りこんでいきます。(328ページ) うえのフレーズをよく よんだうえで、macskaさんの「誰でも分かる「ジェンダーがセックスを規定する」の意味とその意義」をよんでみてください。そこに かいてある内容が、よくわかる気がします。いかがでしょうか。 macskaさんは、つぎのように説明しています。 わたし自身はここでいう「ジェンダー」の定義として「性差に関するわたしたちの知」というジョーン・スコットの定義を好んで採用しているけれど、他にもいくつか知られた定義の方法はあ