「3月のライオン」に、いじめ対策のヒントがある。 中学生のヒロインが、いじめられていた子を助けようとする。その子は心を病んで学校を去り、矛先は彼女へ。エスカレートするいじめと、巻き添えを恐れて見守るだけのクラスメイト。彼女はクラス担任に助けを求めるが―――「どうしてあなたは協調性がないの!?」と逆に叱責されてしまう。 元気いっぱいだった彼女の笑顔が減ってゆき、存在感さえ薄らいでゆく。なんとかしようとする主人公。彼のあがきの熱意やもがきの空回り感に、わたしも一緒になって隔靴掻痒するのだが、それは別の話。ここでは、次の2つについて書く。 1. いじめに対処した学年主任(とチーム) 2. いじめを見てみぬふりをしたクラス担任 ある「事件」が起きて、いじめが表ざたになる。それまで黙殺してきた担任の教師に代わり、学年主任が介入する。対処が素晴らしいのは、「チームで対応」しているところ。加害グループの