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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (9)

  • 僕の「昭和」が死んだ。 - Everything you've ever Dreamed

    最近「昭和」がバカにされすぎ。「昭和(笑)」とオチに使われるのをよく見かけるし、部下に注意したら「部長みたいな昭和の働き方はできません」と笑われた。「昭和はこんなものじゃないぞー」とやりすごしたが、僕は昭和を知らない。大卒で就職したのが1996年(平成8年)で、昭和は僕が中学3年生のときに終わっていた。つまり僕は昭和の働き方を知ってるマンの資格を満たしていないのだ。 「昭和」はいつからこんな扱いをされる存在になったのだろう。昭和は「あの頃は良かったね」といわれる憧憬の対象だったはず。昭和への郷愁を感じさせる映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は大ヒットした(観たことないけど)。たしか「週刊/昭和時代」も刊行されて、初回は特別価格で、付録はタンツボ(白/陶器)だったと記憶している。 僕は、たぶん、昭和の働き方にどっぷり浸かっていた世代と、直接、十分な時間を一緒に働いた経験をもつ最後の世代だ。新

    僕の「昭和」が死んだ。 - Everything you've ever Dreamed
    nasuhiko
    nasuhiko 2024/02/06
  • プロ小説家志望の独身中年ニートから夢を追い続けることの大切さを教えられた。 - Everything you've ever Dreamed

    20年。僕のサラリーマン生活も随分と長いものになってしまった。決して短くはないサラリーマン生活を送るうちにいつの間にか忘れてしまった《夢を見ることの大切さ》をある一人の中年ニートが僕に教えてくれた。告白しよう。僕は夢を追うという名目でマトモな生き方をしない人が好きではなかった。軽蔑すらしていた。しかし僕は間違っていた。夢を見ること、追い続けることは決して悪いことではない。認めたくないが自分の社畜ゆえの誤ちと言うヤツだ。そんな偏見で凝り固まっていた僕の目を覚まさせてくれた中年ニートの彼にはもう会えない。 彼…太宰君とは、プロ志望のガチから僕のような暇つぶしまで、様々な人が参加していた文章講座で出会った。太宰君の当の名前を僕は知らない。文豪の太宰治に似ているわけではない。文学的才能、無頼感、洒落っ気その他才能的なものを取り除いた後に残る身勝手さや女々しさといったネガティヴな要素が太宰治に少し

    プロ小説家志望の独身中年ニートから夢を追い続けることの大切さを教えられた。 - Everything you've ever Dreamed
  • 森博嗣『作家の収支』を読みました。 - Everything you've ever Dreamed

    愉快痛快爽快。『すべてがFになる』の小説家、森博嗣さんが書かれた小説家金稼ぎ『作家の収支』、すごく面白かった。今年僕が読んだの中で今のところダントツのナンバーワンである。「それは貴様が森氏の熱狂的なファンだからだろう!たわけ」と罵声を浴びる前に弁明しておくと、僕は氏の熱心なファンなどではない。『すべてがFになる』からのSMシリーズと『スカイ・クロラ』とエッセイ・新書・絵を数冊読んだだけの中途半端な読者だ(ちなみに著者のホームページにある鉄道模型は当に凄いので必見)。 『作家の収支』の何が面白いかというとその正直すぎる内容。著作が1400万部売れ15億円を稼いだ作家の収支とたった1人で完結出来る小説家の仕事の特殊性、それがこのの内容である。「仕事をして、その報酬を得たというだけのことである」(10頁)「ただ、一人の作家の経済活動を概説するだけである」(11頁)というクールなスタンス

    森博嗣『作家の収支』を読みました。 - Everything you've ever Dreamed
    nasuhiko
    nasuhiko 2016/02/25
    全くどうでもいい話だが、この人とと言い京極夏彦とと言い西尾維新と言い講談社メフィストデビュー組は執筆速度がおかしい。そのあたりを研究して普遍的に使えるようにすれば人類の飛躍になる。
  • 例の公務員への残業代に疑問を持つ人たちの正義が恐ろしい。 - Everything you've ever Dreamed

    「湘南国際マラソン大会に出場する社長を自主的に参加しよう!」と会社から言われたのは昨年に続き二回目だ。開催日は日曜日=休日なので、黙殺しようと思ったが、総務や人事が「業務命令ではないが不参加の場合、別件で不利益を被ることがあるかもしれないしないかもしれない」などと不吉なことを言うので参加せざるを得ない。 己の趣味と健康のためだけに激走する社長へ、私たちはあなたを応援に来ていますよ、己の会社内の立場を守るためだけに大声でアピールする。使用者と労働者。二種類の生き物がもがき、苦しみ、必死に生きようとする姿は実に美しい。自主参加なので手当はなく、あるのは出欠確認のみ。別の言い方をすれば社長を慰労するために派遣されるボランティア。 ボランティアといえば、災害対応で残業をした公務員への残業代の金額がニュースになっていた。市議会の一般質問に対する市の答弁で残業した公務員に支払う多額の残業代が明らかにな

    例の公務員への残業代に疑問を持つ人たちの正義が恐ろしい。 - Everything you've ever Dreamed
  • 私はこれでキャバクラをやめました - Everything You’ve Ever Dreamed

    小向美奈子のクリアファイルにためたキャバクラ嬢の名刺をひと月かふた月ごとに処理している。でも今日で「処理」は最後だ。僕は、キャバクラを、やめた。 アフターってあるじゃん。 お気に入りのキャバ嬢を店が終わったあと、美味しい焼肉屋があるよ、C調に誘い、飲みい歌い、やれやれ電車がないタクシーもこない、どうしようか、やれやれ弱った、やや、あそこにたまたま宿泊価格が大きく表示されて明朗会計で入り口が陰になって出入りが人目につきにくい宿泊施設が、ささ、風邪をひいてはいけない、なんて、ひと気のない、暗い場所へと誘うハラショーなワザ。 僕は、この十年間、高級な車が手にはいるくらいの金額をつぎ込んだけれど、とうとうアフターの夢叶わず、おかげで、こないだの日曜の夕方はひとりで『アバター』、今だって、洗濯物でいっぱいになったカゴの横で乾かずに湿ったままのシャツを着て、レベッカの「ムーン」を聴きながら、ひとり、

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  • とある友人の悲惨な離婚- Everything You’ve Ever Dreamed

    友人離婚した。先生、小説にしてくれ、名前を出してもいい、書籍化のさいに金をくれればいい、と人から言われているが、離婚というデリケートな話であるし、節度っつうの?このような話題で、人を特定するような行為は暴挙であって、いくら僕がロックンロールだとしても、ためらってしまう。数少ない友人は大切にしたい。売りたくない。これが匿名の理由だ。 で、もう堪えられない、離婚だ、つって離婚する友人アライ(id:tell-a-lie)と新宿で飲むことになり(名前出してしまった!)、午後六時、アルタ前に現れた彼の姿を見て僕は驚いた。眼鏡マスク、全身黒、伸びた髪、左右非対称の眉、うつろな目、口元からは「金…金…」。端正な青年が変態カネゴンに…。「金、当にないんだけどいいの?」「今日はおごるよアライ君」つうわけで居酒屋。 とりあえず生ビール。「マジで離婚したの?」「マジですよ課長」。へぇネタじゃないのね。

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    nasuhiko
    nasuhiko 2009/11/25
    ルームシェアのくだりが森見登美彦っぽいな。そのぐだぐだ共同生活を自意識過剰の饒舌文体で小説化するんだ!
  • 草なぎ剛を忘れない- Everything You’ve Ever Dreamed

    ねえ、剛。あのころの私たちは何もわからないまま毎晩馬鹿騒ぎしていたよね。夜が明けたら約束された明日と笑っていいともの収録が来るって、根拠もないのにずっと信じていたんだ。まさかマッパの剛が毛布にくるまれて警察に連行されるなんてあのときは思いもせずに。 ねえ剛。夜の公園でチンコ出すの、気持ちいいよね。先っちょを春の雰囲気を残した夜風が通り抜けていく感覚、森君とミュージカル「聖闘士星矢」出演の記憶と一緒にいつまでも忘れないでいて。警察官に裸でなにが悪いって凄んでも、奴らにはチンコの先っちょを衆目に晒す快感なんて一生わからないよ。だから私たちの楽園は汚されずにいるんだ。ついでに森脇さんのこと、時々思い出してあげて。 ねえ剛。稲垣君が捕まったときの君のコメントを覚えている?あのとき、黒人大統領の演説なんかよりもずっといい言葉だって素直に思ったんだ。「いいひと」の剛が陰で「稲垣君はさー菅野美穂ちゃんが

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  • 僕のカイシャ、ダメ。ゼッタイ。- Everything You’ve Ever Dreamed

    得意先での打ち合わせの後、先方の担当者と少し談笑した。仕事以外の話題が主の気楽な会話。仕事が順調にいっているときってこんなものだ。別れ際に彼は言った。「御社の部長、もう連れてこなくていいですよ」ハイ?返事の声が上ずった。 「顔が暗いし、あの目がね。睨まれてるみたいで恐いんですよ。それに話の意味まるでわからないから」スミマセン。申し訳なさそうな顔をしておいた。営業としての心得を僕が教授しないといけないななんて思いながら。「それとご人は意識されてないと思うのですが『ナルヘソ』って言われると馬鹿にされているみたいで正直不快です。今後はフミコさんだけでいいですよ」…了解しました。そう答えて会社へ帰った。仕事自体は順調。それだけが救いだった。 午後五時。月次定例営業会議が行われた。会議というだけで憂な気分になる。いつものとおりどうでもいい会話が展開した。僕はいつものとおりウンウンと頷きながら聞き

    僕のカイシャ、ダメ。ゼッタイ。- Everything You’ve Ever Dreamed
    nasuhiko
    nasuhiko 2008/05/16
  • しっかりしろ。君はオッパイだけなんだ! - Everything You’ve Ever Dreamed

    午後七時、仕事が一段落したので休憩室へと足を運ぶ。休憩室は僕ひとりだった。窓の下には鉄道が東西に伸びている。時折走りすぎていく等間隔に切り取られた四角形の光。ビルの黒いシルエット。先端で点滅する赤い光。星のない夜景は人口の光と影で構成されているといっていい。 そんないつもと変わらない光景を眺めていたら、なぜか駄目だぁと気が滅入ってきた。駄目な気分で僕の身体が喉のあたりから真っ二つに引き裂かれてしまいそうになった。僕は誰も見ていないのをいいことに窓に手をつき、膝をがくりと落として落胆を体全体で表してみた。「駄目だああああああ」ズルー。「僕はもう駄目だああああああ」ズルルルルー。湿り気を帯びた窓ガラスに僕の手の跡が真っ直ぐについていく。 「何が?」 誰もいないはずの空間に同僚が立っていた。いつからどこからいつの間に。「いや、自分はアニメにたとえるとどのあたりの立ち位置っていうの?キャラクターな

    しっかりしろ。君はオッパイだけなんだ! - Everything You’ve Ever Dreamed
    nasuhiko
    nasuhiko 2008/02/10
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