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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (16)

  • 20年引きこもっていた友人の社会復帰への決意が悲壮すぎて言葉を失った。 - Everything you've ever Dreamed

    この記事の続きです。20年間引きこもりしている友人に会って思わず絶句した。 - Everything you've ever Dreamed 就職先で心身を壊して1997年の夏から20年間引きこもっている友人Fが社会復帰するらしい。僕は、たまたま美容室でFの母と一緒になった母からその話を聞いたのだが、嬉しさより不安の方が大きかった。なぜなら、数ヶ月前にスーパーで会ったFは20年前の世界からやってきた時間旅行者みたいに、僕がすっかり忘れていた中学高校時代の友人や出来事の話をしていたからだ。仕事。家族。病気。人にはそれぞれの戦いがある。生真面目なFにとってのそれは20年前のことを忘れないでいることだったのだろう。僕にはそう見えた。そんなFが社会に復帰するというのだ。不安を覚えないといったら嘘になってしまう。Fとはずっと同じ学校だったけど、一度もクラスメイトになったことはない。そんな僕ら二人の共

    20年引きこもっていた友人の社会復帰への決意が悲壮すぎて言葉を失った。 - Everything you've ever Dreamed
    nattomaki11
    nattomaki11 2017/09/08
    朝に読めてよかった名文。
  • 20年間引きこもりしている友人に会って思わず絶句した。 - Everything you've ever Dreamed

    場違いすぎて自分がエイリアンに思えてくるような若い女性と子供のペアばかりの平日昼間のスーパーマーケットで懐かしい顔を見かけた。20年間実家に引きこもり続けているF。Fは僕と同じ歳なので現在43~4才。僕とFは小中高と同じ学校に通っていたけれど、同じ部活に所属したことはなく、数回にわたるロシアンルーレットじみたクラス替えを経ても《奇跡的に》一度も同じクラスになったことがない。誰にでもあると思うけれども、親友とは少し違う、一定の距離を置いて付き合っているような、ある種の緊張感漂う友人関係だった。唯一の共通項は子供の頃からピアノを弾いていたこと。一度だけ、どういう経緯でそんなことになったのか覚えていないのだが、高三の秋の放課後に音楽室に置いてあった埃の被ったピアノで、たまたま楽譜のあった「くるみ割り人形」を連弾したのは覚えていて、それはメタリカやガンズ&ローゼスで灰色に彩られた僕の高校生活のなか

    20年間引きこもりしている友人に会って思わず絶句した。 - Everything you've ever Dreamed
    nattomaki11
    nattomaki11 2017/05/22
    今日読んだ中で一番心に響いた文章
  • しっきー氏による批判記事への対応 - Everything you've ever Dreamed

    http://blog.skky.jp/entry/2016/04/19/211712しっきー君。今回の件、少々驚いたけれど僕は何とも思っていないので気にしないでほしい。他の人はどうあれ僕は自分のことしか考えていないので、他人にどう思われようと一向に構わないし、同じように他人様の考えにもほとんど興味がないからだ。考えや意見とは人それぞれ違うことが当たり前だと僕は考えている。そこに優劣や勝敗はない。あるのはただ差異だけだ。 勝敗をつけた方がエンタメ的には面白いことは十分に理解しているつもりだけれども僕自身が自分の勝ち負けにまったく興味がない。エンタメ的に面白ければ別だけれども。今回の批判記事についていえば、少々驚いたくらいで、正直、感情的にではなくエンタメ的にあまり面白くない記事だと評価しただけだ(すみません)。なので僕が評価しないものに対してなぜ周りがこれほどヒートアップしたのか不思議でな

    しっきー氏による批判記事への対応 - Everything you've ever Dreamed
    nattomaki11
    nattomaki11 2016/04/23
    わくわくする(ゲス顏
  • 自殺ストリップやめろ。 - Everything you've ever Dreamed

    北条かやさん(以下敬称略)という文章を書いて生活している人がインターネット上で自殺をほのめかす文章を4000円(8000円?)で売ってネット炎上しているという話は僕をひどく悲しくさせた。炎上かやという一人の人間の命が数千円とは、あまりにも価格設定がひどすぎやしないか。炎上かやさんは「キャバ嬢の社会学」を執筆された際、キャバクラに潜入し実態を観察しているはず。それなのになぜ自分への指名料をそのような法外に高く料金設定出来るのか。理解に苦しむ。よもや指名すらされないキャバ嬢たちの姿を忘れたわけではあるまい。そういうキャバクラを蔑ろにしているスタンスに悲しくなる。いいかい?僕は、四千円で、君を指名しない。完璧に。百パーセント。 苦言を呈しながらも炎上かやさんには感謝もしている。いつどこで命を落とすかわからない、好感度ナンバーワンタレントのベッキーですら一度のミスで失脚してしまう殺伐とした現代にお

    自殺ストリップやめろ。 - Everything you've ever Dreamed
    nattomaki11
    nattomaki11 2016/04/19
    昼間見たときは「蔑称略」になってた気がするんだけど気のせいかな
  • 花束を君に - Everything you've ever Dreamed

    当たり前の、何気ない、毎日の暮らしこそが尊く、美しい。そんなことに気づくのに40年もかかってしまった。今、僕は忘れてしまいがちな、素晴らしくもありふれた生活に花束を贈りたい。そう、マジで思っている。 今日、会社を休んだ。普段より遅い朝でも、いつもと同じようにフジテレビ系列の「めざましテレビ」。のお気に入りは愛犬紹介コーナー「今日のわんこ」。コーナーの始まりをキッチンにいるに知らせるのが僕の役目。「今日の○ンコ始まったよー」「はーい!○ンコ~ちょっと待って~」 僕はコーヒーをすすりながら、彼女はエプロンの裾で濡れた手を拭きながら画面を見つめた。画面の中で散歩する雑種犬。子犬時代の写真。ありきたりの幸せなエピソード。「この○ンコ、子供のときは白くて可愛いのに、なんで大人になると黒くなっちゃうんだろう?」彼女は言った。 僕は適当に相槌を打ちながら早起きして皮を剥いたタマ○○について考えていた

    花束を君に - Everything you've ever Dreamed
  • 42歳、中途採用面接で見事にキメる。 - Everything you've ever Dreamed

    平成28年2月26日、課長の肩書を捨てる覚悟の転職活動もいよいよ佳境。絶対にしくじってはならない大命の面接である。そこで気合を入れるため、僕はとっておきの勝負パンツをはくことにした。おろしたてのブリーフ、ギリギリのサイーズ。色は赤。戦国時代の赤備え、宇宙世紀の赤い彗星、赤は戦士の色だと歴史が証明している。戦場の小さな応接室、面接官は2名。和やかな雰囲気に騙されないよう用心しながらソファーに腰掛け、自己紹介、職務経歴。アホのような感謝の連呼も、日々成長出来る私アッピールも、SNSでの無駄な人脈づくりを語ることも今日はしない。相手が求めている堅実なリーダー像に合致した手堅い受け答えを完璧に遂行。足を大きく広げ、両ひざに掌を置き、ぐいと前に乗り出し、力強い目線で相手を射抜く。このままいけば見えてくる勝利。出てくる余裕。溢れる希望。足のあいだの床に一瞬視線を落として見つけてしまう絶望。視界に飛び

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    nattomaki11
    nattomaki11 2016/02/27
    タダで読ませてもらって申し訳なくなるくらいのキレッキレの文章。ズボンも裂けてキレッぱしになってるけど
  • 42歳、転職のリアル - Everything you've ever Dreamed

    40才を越えてからの転職のきつさは覚悟していたが現実はそれ以上。面接面談はうまくいかず、届けられる極めて事務的な「今回はご縁が」メール。数万社とご縁があるはずの各転職サイトの転職アシスタントからも見放され、は喉を通らず、胃に入るのは点滴代わりの生ビール。ちきしょー。このままではダークサイドに落ちてしまう。清原のようにはなりたくない。一念発起した僕は、「今回はご縁が」メールに「貴兄が今回と仰るのを信じるなら次回があるんですよね?次回はいつにしましょう」という陰湿なメールを送り返していた手を止め、今までのうまくいかなかった面接面談を分析してみた。 解はシンプルだった。僕は中年特有の経験豊かさアッピールをやりすぎていて、あまりにもフレッシュさを欠いていた。それと好待遇を望みすぎ。中途でやってきた男が厭世的な態度で皮肉とイヤミで理論武装し、うまくいかなかったらブログで晒すような奴(ついでに加齢臭

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  • 読みたくなくなるブログの特徴 - Everything you've ever Dreamed

    こんにちは。ライターのフミコです。 突然ですが僕が読みたくなくなるブログの特徴を挙げていきたいと思います。「下ネタが多い」「デリカシーに欠ける」「絶対に勝てる相手に対してマウントポジションからボコボコ殴る」「おっさん臭い」といったところでしょうか。ここまで列挙して気づいてしまったのですが、このブログのことですな。だから皆に疎んじられ、結果、十年以上やっていてもスターダムに乗れていないのですね。淡々とマイペースにやっているのがいいと言ってくださる奇特な人もいますが、注目を浴びないというのは少々寂しい気もします。誰にも求められてないのに自分の下半身を切り売りするようにして下ネタを書き続けるブログ…。 しかし、他方では、あっという間に僕を抜き去り注目を浴びてスターになってしまうブログも多々あります。たとえば、つい先ほど、とあるPVに悩むブロガーがデリケートな問題に対してありえない絡みかたをして炎

    読みたくなくなるブログの特徴 - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2015/11/06
    「ライターの○○です」って名乗りがもうフミコさんでも読むの躊躇するレベルで読みたくなくなるw
  • 五十才独身男に結婚出来ない理由を指摘したら超キレられた。 - Everything you've ever Dreamed

    時、五十才の元同僚A氏から「フミコ氏お願いだ。俺が結婚出来ない理由に心当たりがあるなら、遠慮なく言ってくれ」と言われた。じっと彼の顔を正面から見つめてみる。インターネットで人様の外見について述べるのはフェアじゃないので、僕が彼の顔についてどのようなジャッジをしたのか、敢えて言わない。ご両親と遺伝子を恨むしかない顔面と述べるにとどめておく。だいいち僕が言うと説得力が失われてしまうけれど、結婚と顔面はあまり関係ないし。 顔の不出来よりも気になったのは、貧しい心と葬式が映し出されたような陰気な表情。自覚してる「結婚できない」要因を訊くと彼は顔が良くないからと答えた。そして「あとは収入が少ないことかな」と続けた。これだよこれなんだよ。僕はダイレクトに言ってやる。「顔が悪い。収入がよくない。確かに君の顔は悪いし収入は生活保護以下だ。将来もない。年金も貯金もない。けれどそういう自分の劣悪さを理由や

    五十才独身男に結婚出来ない理由を指摘したら超キレられた。 - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2015/10/07
    18分?!じ、じ、じゅうはっぷん?!時間がないお金がない暇がないと言い訳ばかりの自分を恥じた
  • 会社が乗っ取られそうです。 - Everything you've ever Dreamed

    遂に営業部補完計画は実行に移され、営業業務の大半が外部に委託された。営業部門の人員は異動となり、たった一人残った営業課長の僕の立場も風前の灯火。外部への引き継ぎ業務を終えた僕は、社内で居場所のない人たちと一緒に、社用車の窓拭きや割り箸を百膳ごとに仕分けして袋や箱に詰めるなどのクリエイティブな作業に従事していた。 営業外注化の理由は我ら営業部の能力不足。能力が足りないので引き継ぎも満足に出来ない。僕らは全身全霊をかけて引き継ぎの仕事をきちんとやったつもりだ。つもりというのは当事者の独りよがりで実に信用の出来ないものなんだが。不安的中。残念ながら僕らの引き継ぎは著しく不完全であったらしく、そのおかげで外注営業部隊は苦戦を強いられているらしい。ちくしょー。我ながら情けない。くっそー。申し訳ないなぁ。 営業外注化を推し進めた管理部門のトップ、総務部長からお叱りを受けた。なぜきちんとした仕事が出来な

    会社が乗っ取られそうです。 - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2015/09/30
    かっこいい。
  • 汚したパンツ、僕が洗うか?妻が洗うか? - Everything you've ever Dreamed

    絶賛腹下し中の放屁。僕は不惑を迎えても、まだ、その恐怖を克服出来ないでいる。漏らす。その行為自体に、いささかの後ろめたさはあるけれども、恐れはない。僕が恐れるのは漏らすではなく汚すことだ。パンツを汚してしまうことへの恐怖だ。僕の後を追うようにして僕の触れたものすべてにファブリーズを噴射させるプロ専業主婦のはウンコしない族でもある。汚れ。よごぉぅれ。って福山雅治さんのモノマネでも浄化されないパンツの汚れを、許容出来るとは到底思えない。 パンツを汚したらウンコしない族のから、最悪、三行半を突きつけられるかもしれない。「40にもなって情けないです。これから歳を重ねるにつれ頻度が増えると考えると不安で仕方ありません」と。僕の頭を、の高校卒業アルバムに見受けられる「ウェーイ!」系若者にマンションが占拠されるビジョンが埋め尽くす。イヤすぎる。年少の。三行半。ウェーイ! 僕は加藤茶さんのことを想

    汚したパンツ、僕が洗うか?妻が洗うか? - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2015/01/22
    ラブラブやん
  • 悪意がないってサイコーだ。 - Everything you've ever Dreamed

    「悪意がない」を免罪符にする人を相手にするのが苦手だ。意図的であれ、モノホンであれ、悪意ナッシングより悪意アリの方が断然与し易い。今、僕が仕事で直面しているのが(おそらく意図的な)「悪意はないんすよー」人間で、あんたの悪意の有無に興味もクソもないので金は支払おうよ、というだけの話なのだけどうまくいかない。なぜなら、悪意がないといえば許される、見逃されると考え、自分の行為を省みないからだ。反省をしない。これはある意味無敵なのだよ。 現在進行中の争い事の話をするのはアレなので昔の話をする。昔々、といってもたかだか10年くらい前の話だ。僕は元上司(故人)の命令で支払いが滞っている得意先に向かった。そこはお年寄り向けデイサービスで、僕の会社はそこで使われる材を納品していた。僕は預かってきた請求書をそこの代表(故人)に渡した。代表は高齢のじいさんで、請求書を傍にいた役員を務めている夫人(故人)に渡

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    nattomaki11 2014/11/26
    登場人物の殆どが故人…
  • 離婚の原因は僕だってさ。 - Everything you've ever Dreamed

    離婚の原因は僕にあるらしい。おかしい。確かに僕はEDのくせに毎晩酒を飲んでばかりの外道。だがそれが離婚の原因になるとは到底思えない。なぜならこの離婚は僕自身のものではないから。離婚するのは僕より年長の部下である。この文章は、他人の離婚という極めてプライベートかつデリケートな問題ということもあり、オブラートに包んだような記述になるが最後までお付き合いいただけたらオブリガードなのである。 週末、居酒屋。当該同僚がいきなり「離婚することになった」と切り出してきた。彼は、三人の子供の親権は手放すことになった、マンションも車も…と付け加えると、墓のような、寂しい顔をし、空っぽの胸を生ビールで充たすかのようにダイソン掃除機のような勢いで中ジョッキを空にした。かけるべき言葉が見当たらない。が、訊きたいことは山ほどあるし、他人事だからね、すかさず原因を聞き、返事を促すように中ジョッキを喉に流し込む。中ジョ

    離婚の原因は僕だってさ。 - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2014/09/30
    フミコさんの渾身のセリフは、部長さんの怒りの矛先になってあげようとしたのかな?と。(だとしたら)すごくいい人だ…!
  • 【W杯】細かすぎて伝わらない日本対ギリシャ - Everything you've ever Dreamed

    サッカーをまったく知らない、興味もないが、仕事で試合を観られない僕のためにLINEで試合を中継してくれた。手がはなせないので休憩時間にまとめて見るしか出来なかったけれど、当にありがたい。今日はこの幸せを皆さんにも届けたいと思う。(ルールについては家を出るときにボールがゴールラインを越えたら得点とだけ教えておいた) ◾︎試合開始 「ピーッ。」 「ゴールラインを越えた!まず一点」 ※早々に点が入ったらしい 「日がカードゲット!(^^)」 「イエローがギリシャ人を一人斃した!」※録画しておいた戦隊ものを観はじめたようである。 「あちらこちらでズザーッ!」 「日本代表11対10でギリシャに勝ってるよ(^^)」  ※勝っているらしい。大味な試合だ。 「前半終了。ピー!」 ◾︎前半終了 「今のうちにウンチ(*ノω・*)」 ◾︎後半開始 「蹴りあい」 「ギリシャはヒゲがすごい」 友人(@Gehei

    【W杯】細かすぎて伝わらない日本対ギリシャ - Everything you've ever Dreamed
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    nattomaki11 2014/06/20
    癒やされた
  • セブンティーン - Everything You’ve Ever Dreamed

    祈るような気持ちで記憶から呼び起こす夏がある。僕は17才で、県立高校に通う三年生で、夏休み明けの体育祭に向けて毎日パーティーのように盛り上がる周囲に自分をうまく溶け込ませられないでいた。 わけのわからない熱狂に身を投じるのはどうしてもイヤだったし、正直言って、僕にとっては体育祭の仮装大会よりも公開間近のターミネーター2のほうがずっと大事件だった。当然のサボタージュは、クラスメイトからは「皆でやってるのだから」と呆れられた。そこが居心地のいいことはわかっていた。同時に自分の居場所ではないことも。僕は吸い込まれるようにゲームセンターに足を運び、コインを投げ入れ、クラスメイトが聴かないような外国のロックンロールを聴いた。 17才の僕には薄々わかりはじめていたのだ。自分がスペシャルではないことが。薄々、だが確実に。そこから孵化する焦りや絶望は、僕の首のあたりを掴み、ぐらぐらと揺さぶって離そうとしな

    セブンティーン - Everything You’ve Ever Dreamed
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    nattomaki11 2013/08/18
    声に出して唸ってしまった。美しい夏。
  • 妻はジブリが嫌い。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    未明から降りしきっていた下痢は、まるで僕の不安を晴らすように正午にはすっかり上がっていた。奇跡だ。 「「風立ちぬ」を観に行かないか?」僕はにいった。数日前のことだ。席は押さえてあった。「ノン!」即座に断られた。はジブリ作品が嫌いだった。テレビ放送も観たことがない。僕も観させてもらえない。嫌う理由は、絵とかストーリーはファンタジックで一見素晴らしいけれど、それをおっさんたちが汗を流して作っているのだと思うとキモイから、美しくない、というものだった。僕にはの大好きな少女革命ウテナもおっさんがつくったものだとは言えなかった。「風立ちぬ」は義理の父と見に行った。号泣する義理の父の姿は確かに美しくはなかった。 尿に血が混じった。「先っちょから血が噴出してたよ」僕が告げても「女の子みたいですねー」と努めて明るく振る舞ってくれたには感謝してる。夕飯の赤飯、とても美味しかった。それから極度の緊張と

    妻はジブリが嫌い。 - Everything You’ve Ever Dreamed
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