2020年は外食産業にとって苦難の年となった。コーヒーチェーンもその1つだ。緊急事態宣言による店舗休業や閉店時間の繰り上げなどにより、国内大手のスターバックスジャパン、ドトール、タリーズともに赤字決算となった。 ところが今年3月に発表された伊藤園の21年5~22年1月期の連結決算では、タリーズコーヒー事業の営業損益は8億2200万円の黒字へ転換し、苦戦が続く飲食業界のなかで光明を見いだしている。 黒字転換の要因は何なのか。タリーズコーヒージャパンのマーケティング本部でグループ長を務める工藤和幸氏に、国内のコーヒー市場の変化に対するタリーズコーヒーの戦略を聞いた。 関連記事 はじめしゃちょー、タリーズも熱視線 「トムとジェリー」が若者に支持され続ける理由 タリーズコーヒージャパンは「トムとジェリー」とのコラボ商品を発売した。日本を代表するYouTuberのひとり、はじめしゃちょー氏は「トムと