極めて刺激的なメーンタイトル「ウェブはバカと暇人のもの」。ウェブビジネス、特に、セグメント化されていない不特定多数のネットユーザーと直接関わるビジネスをしている人なら、程度の差はあれ、このように感じたことは一度ならずもあるだろう。ウェブ関係者や運営者との雑談の中でも、同様の本音をよく耳にする。しかし、これまで誰も本心を書籍の形で公にストレートに暴露することはなかった。その意味で、著者の勇気ある決断は賞賛に値する。一方でコンサルタント、ITジャーナリストらは相変わらずウェブの持つ無限の可能性を声高に叫び続ける。現実と理想のギャップがそこにある。 人間誰しも暗い現実を突き付けられるより、将来の可能性を信じたい。だからこそコンサルタントやITジャーナリストらが、バラ色であるはずのネットではなく、オールドメディアである紙の書籍の形を採りながら次々に打ち出す礼賛論が、矛盾を超えて、もてはやされてしま
![『ウェブはバカと暇人のもの』/集合知は幻想だ。メディア編集者がネット礼賛者を切り捨てる【書評】 | BOOK REVIEW Web担当者なら読んでおきたいこの1冊](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e4d329737cc94611f286e279120f1dc26ecc3944/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebtan.impress.co.jp%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fstyles%2F1200x630%2Fpublic%2Fimages%2Fbook%2Fbook76_webhabaka_icon.jpg%3Fitok%3DA6-MCuoG)