池袋のリブロ本店一階に、『平川克美の移行期的読書』なるコーナーをつくっていただきました。『小商いのすすめ』の発刊記念で、ミシマ社とリブロさんで企画してくれたものです。 平川は何を選んだんだという、リクエストがありましたので、ここに選んだ本のリストを掲載いたします。俺の四十冊ということではなく、あくまでも『移行期的読書』に沿った四十冊ということです。当初は三十冊をという要請でしたが、ちょっと増えてだいたい四十冊になっちゃったということです。では。 ■ 労働や生き方に関する本 1.羽田浦地図 (現代書刊)小関 智弘 昭和の時代の地場に生きる人々が何を想い、何を糧として生きてきたのか。今はもうない町の光景が鮮烈な筆致で描かれている。小関智弘は、もっともっと読まれていいと思う。 2.大森界隈職人往来 (岩波現代文庫―社会) 小関 智弘 小関さんが自らの生き方を通して発見した職人という生き方に、現代