有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 2月23日(水)衆院議員会館の多目的ホールで内田樹さんの講演を聞いた。テーマは「平成の攘夷論」。もちろん「平成の開国論」に対してのアンチテーゼだ。〈開国って何なの〉と語り出した内田さんは、「経済的活況」や「元気」ということではなく、日本人のポテンシャルをいかに高めるかが重要だと語った。〈近代日本の歴史で、日本人がホットになるのは攘夷マインドだった。幕末や戦争、戦後の60年安保、70年安保もマインドにおいては「攘夷」だ。日本は65年間アメリカに真っすぐに向きあっていなかった。抑圧された政治心情は崩壊させて、自己治癒した方がいい〉。鳩山由紀夫首相の「方便」発言を沖縄現地は