経済産業省は17日、東日本大震災の被害で東北地方が深刻な燃料不足に陥っているため、西日本や北海道の製油所から現地に大量輸送すると発表した。すでに石油連盟各社に要請しており、一両日中に現地に届く見込み。計画通り実施されれば、震災前の東北地方の需要量に相当する1日当たり3・8万キロリットルを確保できるという。 西日本の11製油所で稼働率を通常の80%程度から95%以上まで高めるとともに、各社が輸出を抑制し、ガソリンや軽油、灯油などの燃料約2万キロリットルを調達。これに北海道の2製油所から1・8万キロリットルを追加し、東北各地に輸送する。各地の給油所へガソリンを運ぶタンクローリーも不足していることから、関西などから300台を投入する。 また、被災地での給油が困難なために救援物資の輸送が滞っているとの指摘に対応し、被災地で活動している約500カ所の給油所のうち約100カ所を拠点サービスステーシ