シャープの元首脳が、液晶事業で競合するジャパンディスプレイ(JDI)の役員に就任する見通しであることが、16日分かった。複数の関係者が明らかにした。JDIは早ければ月内に機関決定し、7月に着任する予定だ。 JDIの役員に就くのは、シャープ元専務の方志教和氏(63)。方志氏は三重県の亀山工場の立ち上げをはじめ、半導体や液晶事業に長年携わり、米アップルやフォード、中国・北京小米科技術(シャオミ)といったメーカーとの取引拡大に尽力してきた人物だ。 液晶の開発技術だけでなく、パネル量産などの生産技術にも明るく、シャオミをはじめ急拡大する中国メーカーと強力なパイプを持つとされる。 昨春、方志氏が高橋興三社長らとの人事抗争の中で、代表権を持つ専務から外れ顧問に就任した際には、一部のスマホメーカーが強烈に反発。その後の相次ぐ「失注につながった」(関係者)という。 業界に影響力を持つ方志氏は今年5