暗闇の海に「助けてくれ」という釣り客らの声が響いた。鹿島港(茨城県鹿嶋市、神栖市)に近い海上で28日未明、遊漁船「第5不動丸」と貨物船「はやと」が衝突し、12人が死傷した事故。海に投げ出された釣り客らを救助した別の遊漁船関係者らは「この仕事を14年やっているが、こんな事故に遭遇するのは初めて」と表情をこわばらせた。 ■◆悪い視界 「普段とは異なる場所に止まっていたため、おかしいなと思った」。救助にあたった遊漁船「第3幸栄丸」船長の荒原康宏さん(34)は午前5時30分頃、貨物船を発見して違和感を持った。「救助をお願いします」。貨物船の方から声が聞こえた。 辺りは暗く、視界は悪い。「助けてくれ」という声が聞こえ、ライトで海面を照らすと、ライフジャケットを着た男性2人が漂っていた。第5不動丸は当時、転覆して逆さまになった状態。男性1人も海面に浮かんだ船底の上にいた。 浮輪を投げて荒原さんの船に助
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