願興寺本堂の壁に墨で書かれた「落書き」。解体作業で傷つかないよう保護している=2020年12月8日、岐阜県御嵩町御嵩、戸村登撮影 国の重要文化財「願興寺本堂」(岐阜県御嵩町)で解体修理中に見つかった、約440年前のものとみられる「落書き」が保存されることになった。文化財の一部として保存するよう、文化庁が指示した。願興寺は、修復後も落書きが見える状態にすることを検討している。 【写真】レーヨン紙が一面に貼られた願興寺本堂の「落書き」。解体作業で傷つかないよう保護されている=2020年12月8日、岐阜県御嵩町御嵩、戸村登撮影 落書きは、1581(天正9)年に再建された本堂の仏壇背面の壁から見つかった。都(みやこ)と地方を結ぶ街道「東山道」沿いにあり、多くの旅人が訪れたという。そのなかで書かれたとみられ、地名や人名が壁一面に墨で書かれていた。「かきおくもかたみとなれやふでのあと我はいずこのうらに