はしごたんが電子書籍をリリースした。 その一報を受け、僕は、すぐさま、はしごたんのブログ「heartbreaking.」へアクセスしていた。 彼女は本当に書いたのだ。 僕は、わけのわからない不安に怯えながら、震える指で「照準を持たない暴力性の発動」をクリックしていた。 無我夢中で読みはじめ、1時間後には読了していた。 はじめに断っておくが、僕は、本書の内容について、そこに書かれている真偽や、著者の人格に対する評価、不幸の度合いには、まったく興味がない。 僕が読みたかったのは、唯一、彼女が何をどう感じ、何をどう表現するのかということだった。 仕事の休憩時間に、一気に読み終えたので、僕はつぎの現場へ向かうため、急いでKindleを閉じて外へ出た。 太陽の光がおしろしくまぶしい。 不思議なことに、まだ真昼の太陽がさんさんと降り注いでいるのだ。 いや、それは不思議でもなんでもなかった。午後3時に読