中国共産党の中央規律検査委員会は21日、メディア管理や党の宣伝工作を統括する党中央宣伝部の魯煒・前副部長を「重大な規律違反」で取り調べていると発表した。魯氏は厳しいネット規制を進めたことなどから、ネット利用者の間では「インターネットの皇帝」の異名で呼ばれていた。 魯氏は国営新華社通信の副社長などを経て、インターネット管理を統括する「国家インターネット情報弁公室」の主任などを歴任。今回の詳しい容疑内容は不明だが、10月の党大会を経てスタートした2期目の習近平(シーチンピン)指導部も引き続き反腐敗を進める姿勢を鮮明にした形だ。(北京=西村大輔)