この項目では、日本の歴史上の地理区分について説明しています。 古代中国の国家については「越」をご覧ください。 東南アジアの「越国」については「ベトナム」をご覧ください。 越国(越州・三越) 越国(こしのくに)は、現在の福井県敦賀市から山形県庄内地方の一部に相当する地域の、大化の改新以前の日本古代における呼称である。その後、7世紀に設けられた地方行政区分としての「国」に引き継がれた。当時は高志国と書かれ、越国は8世紀以降の書き方である。のちに令制国への移行に際して分割され、越後国・越中国・能登国・加賀国・越前国となった。越州(えっしゅう)・三越(さんえつ)などの地域名称の語源である。 7世紀後半に書かれた木簡には高志とあり、古い時代にはこのように書かれたのであろう[1]。8世紀の諸書のうち、古い時代の表記を残す『古事記』は高志と記し[2]、『出雲国風土記』には古志とある[3]。『日本書紀』は