中国では企業が製品を出荷する際の値動きを示す指数が、先月は前の年の同じ月より4%以上下落したほか、消費者物価指数が前の年に比べて1%台半ばの上昇にとどまり、中国の景気が減速するなか、内需の弱さが続いているという見方が出ています。 これは国内で不動産向けの投資や企業の設備投資が伸び悩み、鋼材や建築資材が値下がりしているほか、自動車関連の取引価格も低調だったことなどによるものです。 一方、先月の中国の消費者物価指数は、教育関連や家事代行のサービスが人件費の上昇を受けて値上がりしたことなどから、前の年の同じ月と比べて1.5%の上昇となり、前の月から0.1ポイント上昇幅が拡大しました。 ただ、3%程度としている中国政府のことしの目標は依然、大きく下回っています。 中国経済の専門家からは、景気が減速するなかで内需が全般的に弱く、物価が下がりやすい状況が続いているという見方が出ていて、中国政府が安定し