ヒアリが日本各地で続々と見つかっています。 一時のような報道の過熱は収まったようですが、6月に兵庫県尼崎市で国内初の個体が確認されてから、愛知、大阪、東京、福岡、新潟、岡山などの主に港湾でも見つかったほか、8月に入ると埼玉県や岐阜県などの内陸部でも発見されました。本格的な侵入と定着が始まっているとみてよいでしょう。 ヒアリはもともと南米原産の昆虫ですが、現在では北米や中国大陸にも生息しています。日本に侵入しているヒアリは、中国から運ばれてくるコンテナに乗って、海を渡ってきたと考えられています。そのため、ネット上の一部では「中国からの侵略者だ」とか、果ては「中国政府の陰謀なのでは」とまで噂されているようです。 しかし、ブラックバスなどの例を持ち出すまでもなく、生物がもといた地域から他の地域へと海を渡って進出し、現地で猛威を振るうことはそう珍しくありません。しかも、外来生物が日本に侵入してくる