ウニの視覚に関する新たな研究で、ウニはトゲに覆われた体全体が1つの眼のような働きをすることが確認されたそうだ。 近い種であるヒトデと同様、ウニには眼の機能を持つ器官はない。球状の無脊椎動物であるウニは、トゲに当たる光を感知し、その光の強度を比較して周囲の状況を知るという。 ウニの視覚的能力を調査するために、デューク大学のソンク・ヨンセン氏らは、野生のアメリカムラサキウニ(20匹を捕獲し、2種類の黒い円盤に対する反応を試験した。 アメリカムラサキウニ この画像を大きなサイズで見る 明るい照明が当たる海水のみの水槽にウニを1匹ずつ入れ、まず6センチ幅の円盤1枚、次に10センチ幅の円盤1枚をウニから50センチ離して置いた。 実験の結果、小さい方の円盤を気に留めるウニはまったくなかった。しかし大きい方の円盤に対しては反応が2つに分かれ、逃げるように遠ざかるウニもいれば近寄ってくるウニもいた。 なぜ