日本発の非鉄金属メーカー・YKKは、アメリカで生産されていたファスナー(ジッパー)をいち早く取り入れて成長し、世界の市場シェアの約40%を占める巨大企業になっています。こうしたYKKがどのような歴史をたどってきたのかについて、主にアジアに関する経済・歴史の動画を投稿するYouTubeチャンネル・asianometryが解説しました。 YKK: Japan’s Zipper King - YouTube YKKを立ち上げた吉田忠雄氏は富山県の生まれ。20歳で東京に移住し、中国の陶磁器を輸入販売する古谷商店で働き始めました。まもなく満州事変を経て陶磁器の輸入が不可能になり、古谷商店はファスナーの販売に軸を移し始めます。 しかし、業績は振るわず古谷商店は閉店。残ったファスナーの在庫を処理するため、25歳の吉田氏はサンエス商会という会社を立ち上げます。 当時、ファスナーのほとんどは非常に低品質で、
![ファスナーの王様「YKK」はどのような歴史をたどってきたのか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/999e559e00f790d6047f10b5236b0228781a6858/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2023%2F08%2F12%2Fykk-zipper%2F00.png)