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ブックマーク / wedge.ismedia.jp (76)

  • ドイツの難民受け入れ、生活摩擦の実態を見る

    現在、ドイツに入った難民は100万人を超える。ドイツの総人口は約8000万人、単純計算で人口比約1.25%。ざっくり100人で難民一人を支えている勘定になる。ベルリンの知り合い(以下、K氏)のアパートに、難民が来てといると聞き、実態を確認させてもらいに行ってみた。 難民に関する法律 まず、ドイツの難民の対応を説明したい。第一段階は、「登録」。この時、健康状態もチェックされる。第二段階は、居住エリアの決定。ドイツを形作る連邦州の16の内、どこに行くのかが割り当てられる。割り当ての方法は決まっており、機械的に決められるという。そうしてドイツに難民として受け入れられる。原則、そのエリアの収入で人数割り当てがされるため、ベルリンなど都市部は多くの難民を受け入れることになるが、このようなことができるのも、ドイツが日のように極端な東京一極集中していないためだ。 難民は、3カ月の居住後、就労許可書が発

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    neco22b 2017/05/02
  • グローバル企業はなぜ貧しい母子を見殺しにしたのか

    映画『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』は1990年代から今も続く事実に基づくフィクションだ。2014年の完成後、海外映画祭では何度か上映されたことがあるが、その後、公開されることがなく、今年になって世界で初めて日での公開が予定されている。 公開が遅れた理由は、作品を見ればすぐにわかるだろう。この作品は、あるグローバル企業に対する1人の労働者の告発を描いている。彼はこの告発のために脅迫を受け、祖国に帰れず、家族とも離れて暮らすことになった。 『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』あらすじ 1997年.ある大手グローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによっ て、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児が死亡する事件が発生した。セールスマンのアヤンは、自らが販売した商品が子どもたちの命を奪っていることに気づき、世界最大企業を訴えようとする。アヤンの前に立ちはだかる

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    neco22b 2017/03/02
  • 「新千歳空港で暴れた中国人乗客」騒動の真相

    12月22日から24日にかけて大雪に見舞われた新千歳空港では航空便の欠航が相次ぎ、一時、1万6,000人もの人々が空港に足止めされた。空港ターミナル内で寝る場所や料が十分にない中で3日間にわたって空港ビル内で滞在を余儀なくされた人も多く、空港は大混乱になった。 この空港の大混乱で最も注目されたのが、中国人が飛行機が飛ばないことに抗議して警察が出動する大騒動になった、というニュースだ。しかしこの情報、事実の前後関係や現場の状況など詳しい情報がないままYoutubeに投稿された画像が独り歩きし、「すわ!中国人が!」とばかりに、多くの日人の耳目を集めた何とも奇妙なニュースの拡散の仕方だった。中国でもこの話題は大きく取り上げられたが、日での報道ぶりに対して中国側は、事実を極端に捻じ曲げて大げさに伝えていると抗議。なぜ騒動が起こったか具体的な理由が明らかにならないまま、この一件は後味の悪さしか

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    neco22b 2017/01/17
  • トランプは内戦不介入を宣言

    シリア内戦の激戦地、北部アレッポが13日までにアサド政府軍勢力により制圧され、内戦は重大な転機を迎えた。アサド政権が圧倒的に優位となり反体制派は壊滅状態になった。しかし内戦はなお終結にはほど遠い。反体制派は今後、アサド政権に対して散発的なゲリラ戦で対抗すると見られ、戦闘の長期化は避けられない。 報復虐殺の懸念 アレッポはシリア最大の都市で、内戦前は商業の中心地だった。2012年以来、アレッポは西側部分を政府軍が、東側を反体制派が支配し、分断状態となっていた。ロシアの空爆支援を受けたアサド政権軍と、レバノンのシーア派武装組織ヒズボラ、イラクなどからのシーア派民兵軍団は11月15日から反体制派支配地区への進撃を開始した。 政府軍勢力は12月初めに反体制派支配地区の北半分を制圧、10日ごろから一気に攻勢を掛けて反体制派を追い詰め、13日までに「支配下に置いた」(ロシア国連大使)と勝利宣言した。ア

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  • 貴族だったトランプがアジテーターに転向した理由

    「ヒラリーは公用のEメールを勝手に削除した!」 6月2日、カリフォルニア州サンノゼ市のコンベンションセンターで、ドナルド・トランプがダミ声で怒鳴ると、聴衆は激しいブーイングで応えた。 「私が大統領になったら、あの女を刑務所にぶち込んでやる!」 トランプが拳を振り上げると、聴衆は「うおおおお」と雄叫びを上げて足を踏み鳴らした。 聴衆の9割以上は白人。平日の夕方だから仕事帰りのはずだが、ネクタイやスーツを着た人は少ない。ほとんどがジーパン。ワークブーツの人も多い。 彼らは「サイレント・マジョリティー」と書かれたサインボードを掲げ、上気したピンク色の顔で「移民を追い出せ!」と熱狂的に叫んでいる。まさにピッチフォーク・モブ。よそ者をリンチするため、燃え盛る松明(たいまつ)やピッチフォーク(干し草を持ち上げるための農具)を手に村を練り歩く怒れる群衆だ。 時々聴衆に交じった反トランプ派の人が「レイシス

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    neco22b 2016/11/13
  • 「この世の地獄」を演出するロシア

    シリアの停戦は3日、米国がロシアとの協議の中断を発表し、完全に破綻した。破綻した最大の理由は、ロシアとシリア政府がアレッポの反体制派支配地区への空爆を停止しなかったことだ。その背景には「反体制派を過激派に近づけて米国の支援を阻み、将来の和平交渉から反体制派を一切排除する」(米有力紙)というロシアの深謀遠慮がある。 米に武器援助をちゅうちょさせる 今にして思えば、ロシアは12日に発効した停戦を最初から守るつもりは全くなかったし、アサド政権軍にも守らせるつもりがなかったのではないか。「ロシア軍機による攻撃」(米情報筋)とされる国連の人道支援物資トラックの爆撃(19日)も起こるべくして起こったのかもしれない。 民間の監視団などによると、ロシア、シリア軍機はアレッポ東部の反体制地区に対して、この2週間で約2000発の爆弾を投下。その中には地中貫通爆弾やサーモバリック爆弾(気化爆弾)などの殺傷力の強

    「この世の地獄」を演出するロシア
  • 長谷川豊氏は「無敵」なのだろう。長谷川豊氏の世界の中で

    「長谷川豊に言及してはならない。取り合うほど相手が得をする」というのが、まともな人たちの見解かもしれない。しかし、江戸しぐさがあれほどまで普及してしまった前例を思うにつけ、やはりでたらめには早いうちに対処しなければならないのではという思いを強くする。 いくらネットでもツッコミが追い付かない 世の中のスピードは速く、いったん炎上したネタでも、1週間経てば沈静化し始めていることが多い。そんな中、相変わらず燃え続けているのが長谷川豊氏だ。 このコーナーは基的に1週間に1度連載している。実は長谷川氏の人工透析患者に関するブログ記事の炎上は、先週の時点で記事化しようか迷ったネタだった。通常、前週に検討して見送ったネタが翌週に使えることは少ないのだが、この炎上は例外だったようだ。 炎上が鎮火しなかった理由は“燃料”が投下され続けたからだろう。長谷川氏は批判に対してブログ上で「余りの低レベルな言葉狩り

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  • 虚偽通報の米競泳ロクテ選手、スポンサーが次々離れ 日本企業も

    リオ五輪の競泳男子800メートルリレーで金メダルを獲得しながらも、リオ市内で「強盗に遭った」と虚偽の通報をして謝罪に追い込まれた米国のライアン・ロクテ選手(32)は22日までに、主要4社の企業スポンサーを失った。

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    neco22b 2016/08/24
  • 利用される日本の科学報道(後編)

    3月16日夜に放送されたTBSのニュース23で、信州大学の池田修一副学長は、「国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長」のテロップつきでこう語った。根拠にしたのはマウスを用いた実験結果である。 「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬・記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬の機能を障害してそうだ」(ニュース23) 池田教授のコメントを正しく修正すると次のようになる。 「子宮頸がんワクチンを打ったマウスの脳にワクチンによる異常が発生したという科学的事実はなく、そもそも、このマウス実験はワクチン接種後に症状を訴えている患者とは何ら結びつけることができない実験だった」 厚生労働省は、国費を使って、池田修一・信州大学第三内科(脳神経内科)教授(兼副学長、兼医学部長)を班長とする通称「池田班」と、牛田享宏・愛知医科大学医学部学際的痛みセンター教授を班長とする通称「牛田班」に、子宮頸がんワクチ

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  • トランプ、サンダースよりも警戒される候補者は誰?

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    neco22b 2016/03/06
  • 物価高騰で貧困に陥る移住高齢者

    タイの物価高騰がじわりじわりと市民生活を脅かしている。昨年、タイの経済成長は2.9%と見込みよりも低迷し、消費も潤わなかった。政府は、今もあの手この手と景気刺激策を打ち出しているものの、いまだ明るい兆しは見えず、暗雲立ちこめるなかで2016年が幕開けした。 “タイはもはや物価が安い国ではない” 市民生活に直接打撃を与える物価の高騰は、この国の最も大きな課題。特にバンコクに住んでいれば、その傾向は強い。 「タイは物価が安いから生活しやすい」 数年前はその通りだったかもしれないが、現在では、正直そこまで感じることはない。 ことの始まりは、インラック政権が実施した2012年の最低賃金引き上げ。当時、“バラマキ政策”と揶揄された「1日最低300バーツ」(約1000円)という施策は、市民の生活向上に一役買ったものの、人件費の高騰は、徐々に物価高騰に影を落としていくことになる。 特に日人においては、

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    neco22b 2016/01/29
    当然ありうるリスクだな。
  • “バリアバリュー”で世界狙え 障がい者だからできる事業とは

    「障害と共に生きる~社会で活躍するチャレンジド」の第2回は、株式会社ミライロ代表取締役社長の垣内俊哉さんをお迎えしました。垣内さんは立命館大学に在学中に㈱ミライロを設立し、バリア(障がい)をバリュー(価値)に変える「バリアバリュー」という理念を掲げて、新しい視点から日と世界をデザインしていこうと活躍されています。 新しい社会をデザインする会社とは 初瀬:まずは御社の業務内容についてお伺いしたいと思います。 垣内:ミライロは私が大学3年時に法人格を有してから6年が経っています。東京、大阪、福岡に拠点を構えて、従業員は30名。ハードとソフトのコンサルティングを行っている会社で、ハードは建物や設備でソフト面では従業員の教育、研修を行っています。 クライアントは商業施設、レジャー施設、ホテル、結婚式場、飲店にいたるまで様々な業種業態に及び、段差にはスロープを、階段しかなければエレベーターを提案

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  • VWを擁護するイーロン・マスク我田引水を狙う

    今年9月、米カリフォルニア州の厳しい排気ガス規制をクリアするために、独フォルクスワーゲン(VW)社がソフトウェアを使った不正を働いていたことが明らかになり、一大スキャンダルに発展した。米では「VWゲート」と呼ばれる不正により、世界で1000万台以上がリコール対象となり、VWではCEO辞任にも発展した。 VWゲートは責任の所在などをめぐり現在も審議が続行中だが、米政府はVWに対し巨額の罰金、刑事告訴も辞さない構えだ。VWの販売は米国内では11月に前年比25%減になるなど、苦しい状況が続いている。 VW擁護の中心にイーロン・マスク そんなVWに対し、擁護の運動が米カリフォルニア州で起きている。中心となっているのはテスラCEOイーロン・マスク氏だ。 マスク氏は州内のIT企業、環境関連企業、投資家ら41人と共に同州の大気汚染管理局(CARB=California Air Resouce Boar

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    neco22b 2016/01/03
  • 「エビデンス弱い」と厚労省を一蹴したWHOの子宮頸がんワクチン安全声明

    名古屋市のレポートから3日後の12月17日、世界保健機関(WHO)の諮問機関であるGACVS(ワクチンの安全性に関する諮問委員会)が子宮頸がんワクチンに関する新たな安全声明を発表した。 今回の声明は2014年3月に発表された前回の声明以来、1年半ぶりとなる。3ページにわたる声明の最後の方で、一段を割いて日に言及しているが、日のメディアは一様に沈黙し、今のところ記事になったものを見ない。 「薄弱なエビデンスに基づく政治判断は 真の被害をもたらす可能性がある」 今回、日における副反応騒動への言及は、驚くほど踏み込んだ表現となっている。前回の声明では「GACVSは日のデータに因果関係を見ないが、専門家による副反応検討会は引き続き調査中」と記載された顛末の続きは、今回、次のように辛辣だ。 「専門家の副反応検討委員会は子宮頸がんワクチンと副反応の因果関係は無いとの結論を出したにもかかわらず、

    「エビデンス弱い」と厚労省を一蹴したWHOの子宮頸がんワクチン安全声明
  • 南シナ海 米艦航行 曲解する日本と冷静な米中

    の横須賀を母港とする米海軍のイージス艦『ラッセン』が南シナ海に派遣され、中国が埋め立てを行っている人工島の12カイリ内(領海内)を航行し、世界に衝撃を与えたのは10月27日早朝のことだった。 このニュースを受けて日では、「ついにアメリカが動いた」、「米中開戦前夜」とネットを中心に盛り上がりを見せた。「航行の自由作戦」と名付けられた米軍の行動に対し強烈な不満を表明する外交部報道官や王毅外相の言葉が伝えられ、さらにメディアでは例によって最も過激な反応を示す『環球時報』の〝報復宣言〟が紹介されると、日国内では「緊張の度を高めてゆく米中」という見立てが定着していった。 米艦航行に見る「日人の願望」 中国の人工島から12カイリ内への米艦航行が日で大きなニュースとして扱われるのは、日人の願望が背景にある。尖閣諸島問題をめぐって中国の圧力を身近に感じるようになった日には、「世界の警察官で

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  • あの激しいけいれんは本当に子宮頸がんワクチンの副反応なのか

    「いずれもこの年齢の少女たちによく見られる症例ですね」 ある冊子に記載された患者たちの症状や経過だけを見た場合、どういう考えを持つかという質問に対し、複数の小児科医・神経内科医・精神科医から寄せられた回答である。ひとつひとつの症例についてコメントや解説をつけてくれた医師もいた。 この冊子は全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会・薬害対策弁護士連絡会・薬害オンブズパースン会議の3団体が昨年5月末に出版した「子宮頸がんワクチン副反応被害報告集」。弁護士が“被害者”人およびその保護者に聴取した内容を記したものだ。 今年に入ってから“被害者”に関するいくつかの書籍も出版されている。“被害者”の少女たちの症状は実に多彩だが、特に神経疾患を思わせる症状についての記述はどれも強烈だ。繰り返し起きる手足や全身のけいれん、「自分の意志とは無関係に起きる」という不随意運動、歩けない、階段が登れない、時計が読めな

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  • シリアに介入するロシア その複雑な背景と思惑

    9月末以降、ロシアのシリアへの介入はそのレベルを増幅しつつあり、米国などの反発が高まっている。 ロシアがシリアに軍を展開し始めたのは、8月半ばからであると言われている。ロシアサイドは、最初は、「シリアのアサド政府に対する補給、人員育成、国民向け人道支援」がその目的だと主張していたが、9月上旬にはロシア軍がアサド政権軍を支援するために戦闘に参加しはじめたという報道が出て、また9月半ばにはロシアがシリア国内の空軍基地に砲兵部隊とT90戦車7台を派遣したこと、またロシアが約1500人収容可能なプレハブの建築物を設置したとも報じられた。加えて、ラタキア近くに新規の航空基地も建設し、多くの戦闘機やヘリコプターも導入された。 そして、9月30日からロシアはシリア領内での空爆を開始し、日増しに攻撃のレベルは高まり、巡航ミサイルによるカスピ海からの攻撃やクラスター爆弾の使用までが報じられるようになった。ロ

    シリアに介入するロシア その複雑な背景と思惑
  • ロシアの影の戦争 IS参加チェチェン人を根絶

    ロシアのシリアでの空爆が続いている。ロシアが過激派組織「イスラム国」(IS)ではなく、アサド政権に敵対する反体制派への攻撃に重点を置いていることも鮮明になっており、米欧との対立が激化している。当のロシアはあくまでもテロとの戦いを強調しているが、チェチェン系過激派の根絶やしを狙ったプーチン大統領の“影の戦争”が浮かび上がってきた。 チェチェン人2500人がIS合流 ロシアが9月30日に空爆を開始して以来、連日のように作戦が展開されているが、標的のほとんどはアサド政権に敵対する北部や西部ホムス県の反体制派組織だ。空爆3日目の2日、やっとISの首都のあるラッカ周辺のキャンプなどを攻撃したが、西側専門家によると、ISなどの過激派を狙うのは20回のうち1回程度の割合だという。 一連の作戦を見る限り、ロシアの当面の目標は、アサド政権に敵対する反体制派勢力をたたき、政権の延命を図ることにあるのは明らかだ

    ロシアの影の戦争 IS参加チェチェン人を根絶
  • ロシアが目論むシリア内戦の「書き換え」

    前回の小欄(「『イスラム国』の脅威に相乗りしようとするロシア」)では、タジキスタンで開かれたCSTO(集団安全保障条約機構)首脳会議でのプーチン露大統領の演説のうち、前半部分を取り上げた。ここでは、中央アジアの内政不安と「イスラム国(IS)」の脅威を結びつけることで旧ソ連諸国への軍事的影響力を確保しようとするロシアの思惑を紹介した。 後半では、プーチン演説のテーマは中東に移る。中東地域に関してもプーチン大統領が強調するのはやはりISの脅威だが、当然、そこには異なる思惑が働いている。まずはプーチン大統領の演説後半を見てみよう。 「シリアとイラクの状況についても思い起こしていただきたいと思います。これはアフガニスタンの状況と同様に我々の懸念を呼ぶものです。この地域について、個別に二つ述べさせていただこうと思います。まず、シリアを巡る状況についてです。 この問題は大変に深刻です。いわゆるイスラム

    ロシアが目論むシリア内戦の「書き換え」
  • 中国と対峙した米海軍パイロットと中国人新婚向けビジネス