能登半島地震で最大震度7を観測した石川県などに全国の自治体が職員を派遣して支援する動きが広がっている。被災側と派遣側の自治体をペアにする「対口(たいこう)支援」(カウンターパート支援)という枠組みを通じ、派遣職員は連絡調整や避難所運営など…
体内の“ゴミ掃除”を手伝うタンパク質・AIM(エーアイエム)について研究するAIM医学研究所所長の宮崎徹氏が1日、ペット用品の見本市「インターペット」で研究成果について講演した。かつて東京大学に所属していた宮崎氏は、研究費が打ち切られる苦境に陥ったが、AIMが猫の腎臓病治療に役立つとの報道で愛猫家から多額の寄付金が集まるなどの反響を呼んだ。近年はAIMの働きを高めて病気を予防するペットフードが登場しており、腎臓病末期の猫を助ける薬を使えるようになる日も近いという。 縛られた“戦闘機”AIMは「Apoptosis Inhibitor of Macrophage(マクロファージの細胞死を抑制する分子)」の略。宮崎氏が1999年、論文で発見を報告した。 講演をするAIM医学研究所所長の宮崎徹氏=1日、東京都江東区の東京ビッグサイト健康なとき、AIMはIgMという抗体の集まりと結合しているが、体内
続々・長生きは本当に幸せか 糖尿病は悪化すると死期を早めます。糖尿病になると、血液中を流れる「血糖」の濃度が上がり、それによってやがて血管がボロボロになり、合併症として、心筋梗塞などの心臓病、失明、腎不全といった深刻な疾患を招きます。 冬は、とくに糖尿病が悪化する季節。悪化して人工透析を受ける患者が増えるのも、冬から春にかけてが一番多いです。冬になると、運動量が減る上、食生活が乱れがちになるからです。鍋物や汁物、餅などを多く食べるのは禁物です。塩分の取りすぎもいけません。 糖尿病には「1型」と「2型」の2種類があります。「1型」は膵臓からのインスリン分泌が少なくなることで起こりますが、「2型」は、遺伝的な影響に加えて、食生活の偏り、食べ過ぎ、運動不足、肥満などで、インスリンが作用しなくなって起こります。糖尿病患者のうちの95%は「2型」で、日本人はもともと遺伝的に糖尿病になりやすいとされて
2018年に札幌市で起きたアパマンショップの爆発事故をめぐる訴訟で、近隣住民との和解成立が複数メディアで報じられた27日、見出しなどを空目したユーザーが相次ぎ、ツイッターのトレンドに「アンパンマン爆発」がランクインする事態となった。 この日、不動産仲介「アパマンショップ平岸駅前店」で起きた爆発事故をめぐり、近隣住民33人が店の運営会社に計約5500万円の損害賠償を求めた札幌地裁の訴訟で和解が成立したと一部メディアで報じられ、ネットニュースでは「アパマン爆発 近隣住人と和解」などの見出しが並んだ。 このニュースを受けて、ツイッターでは「アパマン爆発」のワードがトレンド入りしたが、これに影響を受ける形で、子供たちに大人気のあのヒーローにも“飛び火”した。
モーリシャス沖で座礁して重油を流出させた日本の貨物船に対しモーリシャス政府は、船主の長鋪(ながしき)汽船(岡山県)や同社が契約する保険組合に賠償を請求する方針だ。なぜ、船を運航していた海運大手の商船三井ではないのか。背景には、海運会社がコストやリスクを抑える中で、国内船主と長年にわたり築いてきた商習慣がある。 商船三井は、液化天然ガス(LNG)など荷物の依頼主が外国の国営企業の場合などは、自社保有するLNG船を運航している。だが、今回のように一般的な石油製品などを扱う場合は、別の船主から船舶を借り受けて運航する「用船契約」を結ぶことが多い。造船などに伴う巨額投資と、船舶管理や乗組員手配のコストを軽くできるためだ。 長鋪汽船は、江戸時代から150年以上海運業を営む「老舗企業」で、多くの貨物船を所有しノウハウがある。今回の座礁船についても、乗組員の全員を手配していた。事故を受け現地に人員も派遣
「世界で唯一」を自称する竹ちくわの自動販売機がこのほど、淡路市岩屋の商業施設「淡路ハイウェイオアシス」に移設されてきた。食品類の自販機の寿命が10年強ともいわれるなか、今年で「22歳」。開発・運営会社は「せめて余生は、にぎやかな場所で末永く…」と、最後の活躍を祈っている。(秋山紀浩) 竹ちくわ専用自販機は、ハイウェイオアシスを運営するユーアールエー(淡路市大磯)が平成8年に誕生させた。竹ちくわは同社が2年、淡路島と神戸を結ぶ系列会社の定期航路「淡路フェリー」の名物商品として、「たけやん」の愛称で開発。持ちやすく手軽に食べられることから乗船客の人気商品となった。 ところが、24時間運航のフェリーで売店は午後9時には閉まるため、「閉店後も買いたい」との要望が殺到した。そこで、同社では自販機の開発に着手。8年に完成させると、船舶8隻に各1台のほか、港のドライブインなどに計10台を設置した。 だが
新型コロナウイルスの感染爆発が止まらないイタリア。日本に一時帰国していたミラノ在住のジャーナリスト、新津隆夫氏が、成田からイタリア入りした際の厳戒ルポを寄せた。緊迫と緊張のエアポート。その壮絶たる現場とは-。 「どうしてもイタリアに帰りたければ、これに乗ってください。その後のフライトは予定がわかりません」 電話のオペレーターはそう言い放った。3月20日、成田発ローマ行きのアリタリア航空(3月25日、アリタリアはローマ・ミラノの成田線4月全便を運休)。 出発前に東京のイタリア大使館、ミラノの日本領事館、そしてアリタリアの東京事務所。何度も情報を得ようと試みたが3者からの情報はバラバラだった。 乗客は68人。隣と1メートルの間隔を取らなければならないため4列シートを独占させてくれた。日本人乗客は僕を含めて5人でイタリア人のパートナーを持つ男女。着陸前に「移動申告書」が配られる。表はイタリア語、
【江尻良文の快説・怪説】 10月17日に行われるドラフト会議は、今夏の甲子園で評価を上げた星稜・奥川恭伸投手と、4月に高校野球史上最速の163キロをマークしたものの夏には岩手県大会決勝の登板を回避し物議を醸した大船渡・佐々木朗希(3年)投手の2人が目玉。一騎打ちの様相だが、この状況を早くから予言していたのが、ソフトバンク・王貞治球団会長(79)だ。 王会長は4月11日、ヤフオクドーム内で改元にちなんだ本紙のインタビューに応じた。 当時の球界は、佐々木が同月6日に行われたU18日本代表候補合宿の紅白戦で163キロをマークした話題で持ちきり。「昭和の怪物」江川卓、「平成の怪物」松坂大輔に次ぐ「令和の怪物」の異名も付いた。 そして早くもドラフト会議を見据え「史上初の12球団1位指名も」「野茂、小池の8球団を超える史上最多の1位指名競合は確実」とマスコミ報道は過熱の一途だった。 しかし、令和をプロ
東アジアの安全保障環境が激変するなか、日本が「独立と平和」を維持するうえで不可欠なのが、憲法改正だ。中曽根康弘元首相を祖父に持ち、昨年の衆院選で初当選した自民党の中曽根康隆衆院議員(36)が、改憲への決意を激白した。同年代の小泉進次郎筆頭副幹事長(37、当選4回)や、伯父の前川喜平前文科事務次官についても語った。 「平和憲法が、平和を保証してくれているわけではない。戦後70年以上が経過し、時代に合わない規定は変えるべきだ」 憲法を「日本人としての最も大事な背骨」と表現する康隆氏は、憲法9条を念頭に、こう訴えた。自民党1期生の有望株だ。 憲法改正は、中曽根元首相の悲願でもある。100歳となった5月27日には「与野党を問わず、国民世論の喚起と共(とも)に真に国民参加となる憲法の実現」を目指すことに期待するコメントを出した。
自動車の暴走や交差点での事故が大きく報じられているが、運転のマナーや習慣をめぐり、地域独自の「ローカルルール」が存在する。当然ながら本来の交通ルール通りに教えている地元の自動車教習所も頭を悩ませるが、解決策はあるのか。 方向指示器(ウインカー)を出すと同時に右左折するなどの運転が多いのが長野県松本市の「松本走り」だ。市の広報でも危険性を訴えている。 「当たり前のようになっているが、『行ってはダメ』と指導している」と同市の信州松本つかま自動車学校の担当者は語る。また、「せっかちということもあるが、交差点と次の交差点の間隔が短いので、あまり早くウインカーを出すと、手前の交差点で曲がると間違えられることもあるかもしれない」と事情を推測する。 関東では、青信号になった瞬間に、対向の直進車より前に右折する「茨城ダッシュ」が知られる。同県内のある教習所では「事故が多いと他県からバカにされる」と指導して
韓国による「理不尽な言いがかり」の背景として、韓国海軍の駆逐艦による火器管制用レーダー照射問題の「論点ずらし」を狙っている可能性が高い。こうしたなか、韓国側が救助活動をしていたという北朝鮮漁船への疑問が強まっている。アンテナの形状などから、軍事専門家は「軍や特殊部隊が使用する船舶」との疑いを強める。日米情報当局も「北朝鮮工作船と酷似している」と分析。文在寅(ムン・ジェイン)政権は、一体何を隠しているのか。 衝撃の解析をしたのは、元防衛省の情報分析官だった軍事アナリストの西村金一氏。夕刊フジで「北朝鮮漁船は、朝鮮人民軍や工作機関所属の可能性がある」と語っていた(10日発行)が、さらに解析を進めて、新たな事実を発見した。 北朝鮮船には、前方と後方にそれぞれ3~4メートルのマストがあり、イカ釣り用とみられる電球が並んでブラ下がっていた。実は、その上に「モールス通信用とみられるケーブル」が架かって
埼玉県埋蔵文化財調査事業団は9日、昨年12月25日に同県蓮田市黒浜の「新井堀の内遺跡」で、かめに入った埋蔵銭を発見したと発表した。かめの大きさから10万〜20万枚の古銭が入っていると推定。1つのかめの中から出土した古銭の量としては、過去に神奈川県鎌倉市で出土した約18万枚を抜き、国内最大の量となる可能性があるという。 新井堀の内遺跡は中世の武家館跡として知られ、事業団は昨年10月に県道の建設工事に伴う発掘調査を行っていた。 事業団によると、かめの上面から中国の唐の時代の「開元通宝」(初鋳年621年)や明の時代の「永楽通宝」(初鋳年1408年)など19種類の古銭を確認。埋設時期は永楽通宝が多く入っていることから、15世紀以降とした。 また、かめの中に文字を残すために使われた「木簡」を発見。「二百六十」の文字と、「貫」などと書かれた可能性が高い文字があることから、古銭が約26万枚入っている可能
女子フィギュアは23日にフリーが行われ、ロシアから個人資格で参加したショートプロクラム(SP)1位のアリーナ・ザギトワ(15)=OAR=が239・57点で金メダル、同2位のエフゲニア・メドベージェワ(18)=OAR=が238・26点で銀メダルを獲得した。実はこの2人、大の日本びいきでも知られている。 シニアデビューした今季は無敗で、今大会SPでも世界歴代最高を更新する82・92点をマークしたザギトワと、世界選手権2連覇中の女王メドベージェワ。2人の実力は甲乙付けがたい。 愛らしいタレ目がトレードマークのメドベージェワは、日本の人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」の大ファンとして知られ、2016年の世界選手権(米ボストン)では、日本のテレビ局の取材で主題歌「ムーンライト伝説」を日本語で披露した。
【激闘10・22衆院選】 天下分け目の激闘が始まった。衆院は28日午後、解散され、総選挙(10月10日公示-22日投開票)に突入した。安倍晋三首相は、北朝鮮や少子高齢化という国家的危機に対峙するため「国難突破解散」を断行した。そこに小池百合子都知事が国政政党「希望の党」(小池新党)を結成し、殴り込みをかけてきたため、選挙戦の構図は一気に激変している。夕刊フジで、選挙プランナーの松田馨氏に現時点での議席予測を依頼したところ、自民党は230議席と単独過半数(233)を割り込んだ。小池新党は148議席を確保し、第2党に躍進する見通しとなった。予測が現実となれば、安倍首相の責任問題も浮上しかねない。「小池劇場」は、わが国にとって吉か凶か。 「小池氏が『希望の党』を立ち上げ、自民党に代わる無党派層の『受け皿』を作った。『自民党vs小池新党』という構図ができつつある。分かりやすい対決構図ができたことで
関東甲信や近畿などで梅雨明けし、夏本番を迎えた。すでに各地で厳しい暑さとなり、冷房機器の大切さを再認識する日々が続くが、賢い使い方も押さえておきたいところだ。エアコンをつけっぱなしにするのとこまめに切るのはどちらが得か。就寝時にはいつオフにすればいいか。扇風機で話題のDC(直流)モーターの特徴など、冷房機器の新常識を追った。 今年は梅雨明け前から、気象庁が熱中症への注意を呼びかける「高温注意情報」がたびたび発表されるなど、エアコンなしでの生活は考えられない。ただ、気になるのは電気代だ。 インターネットなどでは「つけっ放し」のほうが、「こまめなオンオフ」よりも得になるという論調も多い。この疑問について、エアコンメーカー大手のダイキン工業が実証実験を行った。 「ほぼ同じ条件下で調査するため、築10年のマンションの南向きの2部屋を使って比較を行った。午前9時〜午後11時まで、一方の部屋はエアコン
「あいつらにはかなわない」-。百戦錬磨の暴力団員が白旗を揚げた相手は、佐川急便が誇る屈強な「佐川男子」だった。恐喝未遂容疑で逮捕された指定暴力団松葉会系の組員2人は、モデルガンを使った寸劇を演じて宅配物を脅し取ろうと企てたが、配達員の機転と行動力で阻止されてしまった。「配達員が強すぎる」と組員が名言を残した事件の一部始終とは-。 ターゲットはロレックス 思いついた寸劇『組員の内輪もめ』「金になるシノギを思いついた」 事件の発端は6月12日にさかのぼる。組員の男A(35)がインターネットで高級腕時計のロレックス(約86万円)を代金引換で注文したのだった。 単純に時計が欲しかったわけではない。「脅し取ると犯罪だが、一芝居打って商品を置いていかせよう。モデルガンをちらつかせれば、ビビって置いていくはず」。シナリオを練った組員は、同じ組の男B(32)を引き込んだ。
熊本、大分両県を中心に相次ぐ地震の被害状況は中国でも大きく報道され、一部のニュースサイトが特集ページを組むなど高い関心を集めている。ただ長年の反日教育が醸成してきた日本への敵意と憎悪は、ネット上で隣国の災害を喜ぶ書き込みとして噴出し、地震記念セールを掲げる企業まで現れた。一方、こうした低劣な人間性を攻撃し、被災者の平穏を祈る声も少なくなく、中国世論の分裂と葛藤を浮かび上がらせた。 「日本が沈没したら在庫一掃」香港の蘋果日報(電子版)は17日、「良心のない中国企業」が日本で起きた地震を祝う特別セールを実施し、ネットユーザーらの怒りを招いていると報じた。記事によると、浙江省で調理器具などを生産している企業は自社のホームページで「日本の大地震を祝い、今日からバーゲンセールを実施します。もし日本が沈没したら在庫一掃です」とアピール。また陝西省の自動車販売店も「さらに大きな地震がくれば価格はもっと安
視覚障害者にとって重要な「道」となる点字ブロック。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、より一層の整備が求められている。だが、設置の仕方が統一されていない上、分岐点などで注意を促す「警告ブロック」が階段の手前になかったり、逆に横断歩道上に設置されていたり-と、かえって視覚障害者を危険にさらす誤ったケースも散見される。専門家は「東京五輪・パラリンピックを控え、積極的に視覚障害者に声を掛ける社会にすることが大切」と話す。 業者自由裁量で行う部分大きい 「点字ブロックは僕らの道路です。船で言えば、灯台みたいなもの」 日本盲人会連合常務理事の橋井正喜さん(65)は、こう強調する。橋井さんは生まれつき弱視で、平成17年に全盲になった。 東京はとにかく人が多い。駅構内などの人混みでは、他の歩行者がつまずいたり、踏まれて折られたりしないよう、いつもより小刻みに白杖(はくじょう)を振る。しかし、点字ブ
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