恵比寿にて。仏映画。150分と長尺でしたが、とても緻密に撮られた群像劇でたのしめました。また、あくまで登場人物、人間関係の描写を中心に進めてあるストーリー展開もよかったです。わけても、マチュー・アマルリックが憎まれ役の息子をイヤな感じたっぷりで演じているのが魅力的でした。こんな兄弟いたらたいへんだなあ。編集も凝っていて、一日の経過ごとに章立ての形式になっていたり、章ごとのタイトルが挟まれたりといった点もたのしかったです。母の病を聞き、集まった家族がすごすクリスマスを群像劇で描く。 この作品で描かれる家族には、トラブルメイカーで家族のやっかい者である息子が存在する。彼は家族にさまざまな面倒を引き起こし、家族間の関係を悪化させてきた。ストーリーは、トラブルを持ち込む息子と、それに翻弄させる家族のようすが描かれていく。「家族にひとり、手のつけようがないやっかい者がいる」というモチーフはこの作品に