小室直樹氏によると、戦前も戦後も、エリートというのは、同じ考えで動いているという。 それが「盲目的予定調和説」というもの。 現在の特権官僚・ビジネス・エリートの思想と行動とが、いかにエリート吟じんのそれと類似しているか、それどころか、構造的に同型であるか明白であろう。戦後日本においても、特権官僚とビジネス・エリートとの特権は依然として大きい。ここに、特権官僚とは、国家公務員上級職を上位の成績でパスして本省採用となった、いわゆるキャリア組をいう。彼らは、超特急のスピードで昇進し、若くして国策を左右しうる地位に就き、早々に退職して、ビジネス・エリートとなり財界の支配権を握る。また彼らは、政界に進出しても極めて有利な位置に立つ。このような特権的立場は、彼らにノブレス・オブリッジ(優者の責任)の意識を生み、また彼らは、極めて優れた人材でもある。愛国心と自己犠牲の精神にも富み、現在日本の発展は彼
日本人のエートス(行動様式)は、戦前も戦後も全く変わってないという、小室直樹氏の指摘に納得。 全体性によって、空気を作り上げ、個人個人では間違ってると思っても、空気や世論が突き進んでいくと言う構図を、昭和の時代からズバリと指摘しているところに唸ります。 そして、この構造は、その後に起きたバブルとその崩壊の過程にも、「空白の10年」という期間にも、さらには「サブプライムローン問題からの経済危機にも、同じ構造が見られると言うこと。 つまり、日本人の根は、全く変わらないのですな。 「高度経済成長という史上前例のない社会変動は、社会の隅々にまでそれ以前とは全く違った異質のものを残した。 異化社会の出現である。だが、こういった状況の下で、相変わらずの構造が底流にある。 つまり、このギャップこそが危機の根源である。」(小室直樹) というこの一言に尽きますな。 時代が大転換しても、根底に
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