攻撃を「検知」「防止」する 典型的な社内システム環境を想定しながら、各種のセキュリティ技術のポイントを“総ざらい”する本連載。第3回である今回は、攻撃を「検知」「防止」する技術について解説します。 一般に、企業のセキュリティポリシーでは、企業活動を継続するために必要な情報資産を定義しています。この情報資産に対する脅威を発見することが「検知」の役割です。さらに、検知した脅威に対してリスクの低減や回避を行うことが「防止」の果たす役割となります。 企業は「検知」技術により、脅威を“見える化”することで、脅威への対応を行いやすくなります。さらに、「防止」技術によりその対応をセキュリティ製品に任せることも可能になります。これにより、脅威への対応の迅速化が実現でき、インターネット外部からの攻撃やマルウェア感染などのリスクをさらに低減させることができます。 脅威を「検知」する方法には、主に「シグネチャ型