私は放射線の専門家ではありませんが、スリーマイル島原発事故を扱った『恐怖の2時間18分』という本に書かれていたことを思い出したので引用します(引用にあたり、横書き文章で読みやすいように漢数字をアラビア数字に変換)。 午前7時56分、ヘリコプターは補助建屋の排気口の上空130メートルのところで、1時間当たり1000ミリレムの放射線量を測定し、続いて8時1分には、同じ高度で1200ミリレムの放射線量を測定した。 これらの測定データは、直ちに無線でコントロール・ルームに伝えられた。 1時間当たり1200ミリレムという放射線量は、その数字だけを見ると、きわめて大きい。個人が受ける放射線量の許容限界について、NRC(米原子力規制委員会)は、最大で100ミリレムまでという目安を決めているからだ。 しかし測定された1200ミリレムという値は、排気口近くにおけるガスの放射線レベルだから、すぐに拡散し、希薄
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