深夜の大名屋敷の大屋根の上で、敵味方の忍者が得意の忍法を駆使して対決する。 手裏剣を投げ、翔び、跳ね、自分の技に誇りと命を賭けて死闘を繰り広げる忍者たち。 非情な掟に縛られた、彼ら忍者とはどのような存在だったのでしょうか? 私が忍者に興味を持ったのは、白土三平さんの「忍者武芸帳」という長編マンガ本を読んだのがきっかけです。約45年も前の古い作品ですが、現代のマンガにはない物語的なおもしろさに夢中になりました。「サスケ」「忍法秘話」など白土さんの作品を次々に読み、その忍者の世界のとりこになってしまいました。 その後、「梟の城」や、真田十勇士の霧隠才蔵を主人公にした「風神の門」など司馬遼太郎さんの忍者小説を読むことにより、私の忍者に対するイメージが完成したようです。 「真田太平記」「蝶の戦記」など池波正太郎さんの忍者小説もありますが、文体が明るくて?、なんか違うなって感じですね。忍者は