「ショーの衣装も道具も、自分たちで作る」「寝る間も惜しんで練習している」-。全裸になった女性にわいせつ行為をさせ、他の客に見せつけたとして、東京・六本木の老舗SMバーが摘発された事件。公然わいせつの罪に問われた“カリスマ女王様”は、19日に東京地裁で開かれた初公判で反省の言葉を口にする一方、仕事に対する「矜持(きょうじ)」もうかがわせた。(時吉達也) 起訴状と検察側の冒頭陳述によると、この女性被告(43)は3月3日、店長を務めるSMバーで、不特定の客を前に、カップルの女性客の下半身に器具を押し当てるなどわいせつな行為をしたとされる。 この事件では、同容疑で女性従業員とカップル客の男女2人も逮捕された。カップルは数日の勾留後に釈放されたが、従業員は同罪で略式起訴され、東京簡裁で罰金30万円の略式命令を受けた。 保釈中の被告は19日の初公判に、身長170センチを超える長身と合う黒のハイヒールで