トップページ 掲示板 灰谷文学の是非を問う −もとい 是是を問う− 99.4.23 あらら7年もほったらかした挙げ句の訃報なんてこったい(06.11.24) はじめに 灰谷健次郎ほどその作品に賞賛と批判が飛び交う作家というのも珍しい。 一人の作家、というよりも一つの作品が多くの人の心を打つ一方で、同時に多くの批判にも晒されるというのはどういうことだろう。 少なくとも灰谷文学が人を感動させる力を持ちながらも(その感動がホンモノであるかどうかはさておき)、同時に読み手に何がしかの疑問、不満、反発、あるいは誤解を抱かせる要素をも持っているのは確かなようだ。かく言う私自身も、灰谷文学に深く感動する一方で、無条件に支持しかねている読者のひとりである。 灰谷作品に関する評論は数多くある。 興味深いのは、それら(ごく短いコメントも含めて)の殆どが、共通のパターンを持っているという点だ。すな