東京都内に4軒ある落語定席のうちの一つ「新宿末広亭」。前身は明治30(1897)年に創業した定席で、その後紆余曲折を経て場所を移転。落語を中心に漫才や奇術、太神楽や俗曲、漫談などの色物芸を公演しています。 昭和21(1946)年に建てられた現在の建物は、東京の定席としては唯一の木造建築。新宿区の地域文化財にも認定されています。館内も寄席の伝統を残した趣のある造りになっていて、見どころが満載です。演者が口演する高座を正面から見るイス席のほか、高座両脇には桟敷席もあり、思い思いの場所から芸を観賞できます。 土曜日の夜に不定期で“二つ目(前座と真打の間、芸歴5~15年前後の若手)”たちの自主興行を行っていることでも知られています。気になった時に、ふらりと訪れてみるのも良さそうです。