JR東日本管内で4月ごろから列車の乗務員室扉の内側が損傷したり、設備が持ち去られたりする妨害とみられる行為が多発していることが同社への取材で分かった。4、5月で計200件以上に及んでおり、一部の行為については警察へ被害届を提出。同社は「決して看過できない事象が数多く発生している」として社内へ注意喚起を通達し、警戒を強めている。 同社によると5月1日には、東海道線の車両で、乗務員室扉の内側が何かで叩かれたようにへこんでいる痕が複数見つかった。こうした乗務員室扉内側の損傷は4月20日以降、首都圏の複数路線で計約40件見つかったという。 4月21日には栃木県小山市の小山駅で停車中の列車から発車ベルがなくなったほか、同月下旬には内房線の車内トイレなどで、トイレットペーパーが燃える火災が相次いで3件発生した。線路内にベニヤ板やトタン板、自転車などを置かれる被害も複数あったという。