4月12日、麻酔から目覚める途中に死亡したメスのシャンハイハナスッポン(中国の蘇州動物園で撮影)。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 中国の蘇州動物園で4月、知られている限り最後のメスだったシャンハイハナスッポンが死亡した。残されているのは飼育下の1匹と野生の数匹のみで、種の絶滅に限りなく近づいている。 それでも、保護活動に従事する人々はあきらめていない。 野生生物保護学会(WCS)中国支部のディレクターを務めるアイミン・ワン氏は「私たちはまだ希望を捨てていません。別のメスを探しています」と語る。ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもあるワン氏は、淡水に暮らすカメとしては世界最大で体重100キロにもなるシャンハイハナスッポンを、雲南省の川で探し続けている。水質汚染や生息地の消失、違法取引が原因で