戦時中に横浜市内の大衆酒場を統合してでき、現在も営業している「市民酒場」などを紹介する隔月発行雑誌「はま太郎」を発行する星羊社(横浜市中区)が30日、設立2周年を迎える。メニューや価格よりも、店主の人柄や歴史に着目した記事を載せ、人気が高まっている。社長の星山健太郎さん(37)は「読んでいて、昔の懐かしい情景が思い浮かぶような記事を書きたい」と話している。 (志村彰太) はま太郎はA5変型判六十二ページ、八百円。有隣堂本店(中区伊勢佐木町)などの一部書店や同社ホームページで販売している。市民酒場の特集、横浜の街の歴史解説、酒屋店主がお勧めの酒を紹介する「今夜の一本」、弁護士による酒にまつわる法律相談など、酒と横浜が好きな人にはたまらない内容を詰め込んでいる。 「野毛にあるような、昔ながらの居酒屋が好きなんです」と星山さん。横浜出身の星山さんは学生時代、野毛地区の居酒屋に飲みに行っていた。法